新学年から登校しようかな?と子どもが思い始めたら…
こんにちは。
不登校支援センター東京支部の小川泰一です。

3月になると、今まで学校に行けなかったお子さんの中でも、少しずつ登校への意識が強まることがあります。
理由としては、
- 「学年も変わるし頑張ってみよう」
- 「嫌な子とクラスが別になるなら行けるかも」
- 「今年は登校しないとマズいから行かないとな」
など、気持ちを切り替えたり新たな気づきが得られるきっかけが多い時期でもあるからのようです。
登校しようとは思ってる、でも…

学校に行こうとすると、今までの嫌な出来事を思い出したり、不安が浮かんできたりして心がザワザワする…
お子さんのこの心の揺れにどう対応するかが大切ですよね。
励ます?勇気づける?見守る?
この時のお子さんへの対応で多くの親御さんが悩まれます。
登校するためのポイントは3つ
① 先回りして懸念点を伝えないようにする

「無理し過ぎないようにしないとね」
など、先回りして親御さんが登校の懸念点を伝えると、
(大丈夫かな…)
とお子さんが不安になり、行く気力を失くしてしまうといったことが起こりがちです。
お子さんが自ら口にした懸念点は受け止めつつ、お子さんの挑戦を見守ってあげましょう。
② こちらの期待を背負わせないようにする

「気の合う友達ができるといいね。」など、実はお子さんは期待していないのに、親御さんが期待していることを声がけされた場合、
(できなかったらどうしよう…)
といったプレッシャーを感じるお子さんも多いです。お子さんも抱いている期待なのか?もしくは親御さんのみが抱いている期待なのか?一度振り返ってみましょう。
③ 子どもの安全基地を用意しておく

お子さんが挑戦した後、安心して息をつける所、冷静に自分を振り返れる所はとても大切になります。どんな結果になっても自分を受け止めてくれる存在、気持ちを吐き出せる存在がいることは、登校するうえでの強い支えとなります。
大切なのは挑戦した後

実は、登校に挑戦する前よりも、挑戦した後の方が大切です。
というのも、実際に学校に行って感じるストレスは行く前に想像していたよりもはるかに大きいからです。お子さんが登校してみようと意欲的な時は、ぜひ、お子さんが登校する前の働きかけよりも登校した後のケアに力を注いでいただければと思います。
今、お子さんが動き出そうとしている、でもどう見守ったらよいかわからない、今の対応でうちの子にとってよいのだろうか…親御さんの中でご不安に思われることも多くありますよね。
そんな時は、私たちのような第三者機関にお気軽にお声がけくださいね。お子さんの状態にあった対応はなにか、どのようなことができるのか、一緒に考えていきましょう。


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