お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

不登校~親としてサポートできる事は何か?①~

3月に入り、間もなく始まる新学期に向けて親御様としても様々な思いをはせる季節になってきたかと思います。改めましてこんにちは。不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

子どもが不登校状態にある時、親は何をすべきなの?

お子さんが不登校になると、親御様としても様々な思いをお持ちになることと思います。

例えば

  • 家で休ませているだけで良いのだろうか?
  • 今、一体この子は何を考えているのだろうか?
  • 親として出来るサポートはないのだろうか?

など、我が子が不登校になった際は、一度はこのような気持ちになられた事があるのではないでしょうか?

上記の内「親として出来るサポート」について、私たち不登校支援センターがカウンセリングを通じて感じている「ここは抑えておきたいポイント」と思う点を今後何回かのブログに分けてご紹介しようと思います。本日はそのうちの1点目について共に考えてまいりましょう。

①お子さんの関心事に関心を持つ

最初に挙げたい事としては「お子さんの関心事に関心を持っていただく」という点です。

例えば絵を描く事が好きなお子さんであれば絵についての関心を、ゲームが好きなお子さんだったらゲームへの関心を、スポーツが好きなお子さんであればスポーツに関心を、といった具合です。親御様の心配事として「好きなことだけやらせていて良いのか?」という疑問も浮かんでくるかもしれませんが、実はお子さんたちが好きでやっている事の背景には彼・彼女たちなりの思いや大切にしている価値観が潜んでいたりします。

例えば「スプラトゥーン」というゲームがありますが、これは4対4のチーム戦で、武器を用いてインクを放ち、地面を塗って陣地を広げたり敵にインクを当てることで倒して戦うようなゲームです。よくお聞きする話としては「子どもがこのゲームをやる時に、やたら叫んでいる」「よくない言葉を使いながらプレイしている姿を目にすることがある」などです。

この子は何に対してイライラしているのでしょうか?自分に対して?それとも相手に対して?はたまた味方に対して?と色んな思いを馳せることが出来ると思います。

例えば自分に対してイライラしているのであれば、自分のふがいなさなどを責めているのかもしれません。相手に対してイライラしているのであれば、その理不尽さなどに対してのストレスがあるのかもしれません。味方に対してのイライラなのであれば、本当はもっと協力的に戦いたいのにそれができない歯がゆさがあるのかもしれません。

いずれにしても、その子なりに感じていることが叫び声や態度として表現されているということが予想されます。

遊戯療法という言葉をご存知でしょうか?

「遊戯療法」とは遊びを主なコミュニケーション手段、および表現手段として行われる心理療法を言います。大人であれば話をすることが心理療法となっていきますが、子どもだと説明がうまく出来ない可能性などもあり、そういった際に遊びを媒介として子どもの心を受け止めて、交流を深めていくようなやり方が用いられることがあります。なお、遊びは子どもの心を伝える一種の言語として機能していると考えられています。

先に挙げたスプラトゥーンというゲームを通しても、子どもたちの何らかの感情が表現されている可能性があると言えそうですよね。ですので、まず親御様には今目の前のお子さんが何に対して嬉しい・悲しい・ストレスに感じる などの感情を持っているのか、関心をもって観察してみていただきたいと思っています。それがたとえ、「ただただ好きなことをしているだけ」のように見えたとしても、です。

最後に

本日は親としてのサポートとしてどんな事があげられるか?の第一回目として「お子さんの関心事に関心を持つ」という内容でお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?

今後も効果的なサポートについて共に考えていきたいと思っておりますし、気になることがあればお気軽にカウンセリングにも足を運んでみていただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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