お子さんの不登校が改善出来たご家庭の3つの特徴とは?
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
2月に入り、寒さが増し、乾燥もより一層酷くなりましたが、体調面は如何でしょうか?
インフルエンザやコロナが流行る時期ですので、くれぐれもお体ご自愛下さい。

さて、今回は「お子さんの不登校が改善出来たご家庭の3つの特徴とは?」というテーマでお話をさせて頂きたいと思います。
不登校になることは家庭だけの責任なの?

不登校関連の書籍やブログは様々あり、色々なことが書かれています。その中でも「不登校になるのは家庭の責任」と厳しく書かれている所もあります。
実際にご相談に来られる親御さんも「私の育て方が悪かった」とお話され、とても悲観的になられる方もいらっしゃいます。
お子さんの不登校は「悪いもの」として捉えられやすい為、悲観的になってしまうことは無理がありません。
昔は地域で子育てをしていましたが、今は家庭が中心になっているため、昔よりも親御さんに掛かる負荷が大きいものになっております。
その為、どうしても家族の中で解決することが全てになり過ぎてしまい、「家庭・親の責任」を感じやすくなっております。
しかし、不登校の原因は1つとは限りません。ご家庭だけの責任ではなく、学校や友人関係など、色々な状況が混在する中で、「不登校」という症状が現れたともいえます。
つまり、不登校になることはご家庭だけの問題でなく、ご家庭だけで解決を図ることは難しいのです。ご家庭の状況や立場、お子さんの状態を総合してに見ていく中で、支援する方法を探し、実行していくことが大切になります。
お子さんの不登校が改善出来たご家庭の3つの特徴とは?

それでは、お子さんの不登校が改善出来たご家庭の3つの特徴についてお話をしたいと思います。
- ご家庭“だけ”で解決をしなかった。
- お子さんのペースに合わせることが出来た。
- 登校できることを最終ゴールにしなかった。
になります。
この言葉だけですと驚かれる方や改善が出来るの?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。ここから一つひとつご説明いたしますね。
1.ご家庭“だけ”で解決をしなかった。

最初はご家庭だけで解決しなかったことについてお話をします。
こちらは文字通りではありますが、お子さんが不登校になった際に、誰かに相談をすることが大切です。
不登校支援センターの様な不登校専門機関に相談をされる場合や、学校の先生、スクールカウンセラー、病院のお医者さん、教育支援センターなど民間、公的機関問わず、その方に合った場所でお子さんのことを相談することが出来たことで、解決までの道のりが短くなることもあります。
それでは、何故「相談すること」が必要かと言うと、「親御さんの負担を軽減すること」が不登校のお子さんを支援する上で大切なことの一つでもあるからです。どうしても相談先がみつからない場合や、信頼できる話し相手となる方がいらっしゃらない場合などは、ご家庭のみで状況を抱え込んでしまいやすいですよね。その中で、解決の糸口が見つかりにくくなってしまい、ご家族全体が疲れてしまうということもあります。
誰かに相談をすることで、現状を整理し、どの方向性に進むことが皆さんにとってよいのかなど、あいまいだった部分が明確になっていくのです。
2.お子さんのペースに合わせることが出来た。

次に、お子さんのペースに合わせることが出来たことです。
これは「お子さんの言う通りにする」という意味ではありません。親御さんが望むペースを押し付けること無く、お子さんの気持ちを大切に進むことが出来ているか?がポイントになります。
どうしても、学校に戻って欲しい、社会に戻って欲しいとなると正論を軸にお話ししたくなりますよね。子ども達も状況を分かっていない訳では無く、今は精神的に「自分にとって大切な選択ができない状況に居る」ことが多いのです。
だからこそ、正論だけでは無く、その子に合った聴き方や話題の展開を把握し、お子さんのペースを分析、理解し将来に向けてのペースを共に考えることが大切です。
3.登校できることを最終ゴールにしなかった。

最後に「登校できることを最終ゴールにしなかった」です。
これは「復学を目指さない」という意味ではありません。登校だけをゴールとしなかったということです。
これも様々なパターンはありますが、現状、学校に行きたくないお子さんを「学校に行かせる」という行為はお子さんの心情と相反するため、困難なケースもございます。
例えば賞罰を交渉材料にする場合や、制限や報酬をお子さんに伝えることで学校に行ける場合もあるでしょう。
しかし、これは一時的な行動変化であり、長期間お子さんが学校に適応するために大切な方法かというと、難しいものです。
つまり、一時的な復学のために最短距離でお子さんを学校に「登校させる」という行動のリスクと、一定の時間は必要かもしれないものの、長期的に見ると学校や社会にお子さんが適応できるよう、お子さんのペースを尊重しながら周囲の方がサポートをするか、という比較となります。
この二択では、不登校を解決された方は、遠回りのように見えてもお子さんのペースやお気持ちを尊重しながら、確実に学校、社会に適応できる土台作りをされていました。
不登校改善は相談しながら無理ないペースを作っていきましょう。
如何だったでしょうか?
不登校改善は
- ご家庭“だけ”で解決をしなかった。
- お子さんのペースに合わせることが出来た。
- 登校できることを最終ゴールにしなかった。
が大切なキーワードになります。

では具体的に、うちの子にはどんなペースが必要なの?と思われたら、ぜひ一度不登校支援センターにお声がけくださいね。私たちも一緒に皆さまとご家族の幸せのために、考えてまいります。


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