スマホや動画など、子どもの好きなことを制限することはあり?なし?
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
本年も宜しくお願い致します。
さて、今回は「スマホや動画など、子どもの好きなことを制限することはあり?なし?」というテーマでお話をさせて頂きたいと思います。
子どもが好きなことについて
不登校支援センターへご相談にいらっしゃる方の中で、一年を通して多い質問の一つが「子どもが好きなことをやっていて、時間管理が出来ていない」ことです。その中で、「スマホや動画」などのデジタルの扱いについて、困られている親御さんが多々おります。他にも「絵を描く」ことや「漫画を読む」こと、「SNSなどのネットサーフィン」など、色々とあります。
本や書籍によって、「子どもに好きなことをさせましょう」などの放任主義を勧める内容もあれば、「デジタルデトックス(デジタル禁止)」を推奨してくる内容の話もあります。
どちらの立場から見ても両極端な書き方であり、読者側としては何をどうすれば良いか分からなくなりますよね。
今回はこの問題に関して解説したいと思います。
どちらの考えにもメリットとデメリットがあります。
先ず、お話させて頂きたいのが「どちらの考えにもメリットとデメリット」が存在しているため「これが正解!」というものはありません。その為、「必ず○○すれば、不登校は改善します!」という理論は一時的なものであれば解決可能になるますが、これからのお子さんの将来を考えると効力が続く保障が無いと言えるため、お子さんに大きなストレスが加わった場合は通用しなくなる可能性があります。
このことを踏まえ、先ずは「子どもの好きなことをさせましょう」についてお話したいと思います。
①子どもの好きなことをさせましょう
〇メリット
メリットとして上げる大きな理由の1つは「子どものストレスが極力無くなる」ことです。その為、不登校になった際の痛みや苦しみが和らぐため、元気になり、活動的になる様子が見られます。例えば、「お腹が痛い、頭が痛い」と言っていたお子さんが痛みから解放され、活動的になることも多くあります。お子さんの様子を見て、親御さんとしても安心し、気持ちが楽になりますよね。
×デメリット
デメリットとして上げられる理由の1つとして、「子どもが現実と向き合いづらくなる」ことです。当然、好きなことを行い、自由な時間を作れば、開放的になります。しかし、嫌なことから距離が出来るため、次第に現実を見ることへの必要性を感じなくなります。こうなると、社会に戻る為の目的が無くなり、好きなことを家の中で充実させることになります。
②デジタルデトックス(デジタル禁止)
〇メリット
メリットの大きな理由の1つは「子どもがデジタルから離れるため、学校に意識が向く時間が増える」ことです。デジタル機器を使いすぎると、先ず言えることは「自ら時間制限が出来ない」ことや「デジタル機器を暇つぶしの道具にしている」ことがあり、様々なコントロールが難しい状態となります。だからこそ、デジタル機器に制限を付けることで、お子さんの意識を変えられるきっかけになり得るでしょう。
×デメリット
デメリットの大きな理由の1つは「親御さんを含めた家族の負担」になります。デジタルデトックスは不登校のお子さん、当事者だけを対象に行うことは基本的に不公平感が出るため良いとはいえません。その為、書籍や他の支援サービスで良く聴くのは「家族全員も禁止する」と書かれていたり指導されたりしたと聴きます。しかし、このやり方は今の時代と逆行をしていますし、上手く行かなかった場合の負担感が強くなり、それがストレスになることも考えられます。
正解を探すのではなく、ご家庭に合った最善を探すことが大切。
如何でしょうか?
どちらにもメリットとデメリットがありますね。情報集めをする中で、親御さんとしては「何が正解なのか?」を探す傾向にあるかとおもいます。そのため多くの方が賛同している意見に目が行きやすくなり、それが「正解」と思うことで実行される場合もあるでしょう。
多くの方が賛同している意見や行動が魅力的に映るのは当たり前なことです。しかし、人はそれぞれ異なる価値観や状況の中にいると考えると、それぞれのお子さん、ご家族に一番あった対応を探すことが大切でもあります。
どのような対応がうちの子にとっては最善なのか…とご不安になりましたら、私ども不登校支援センターにご相談くださいませ。
皆様からのご応募、心よりお待ちしております。
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