不登校解決現場レポート中学生の不登校小学生の不登校高校生の不登校

不登校の定義と現状について

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の森です。

前回は「動機付け」についてお伝えしました。

今回はそもそも不登校とはどのような状態を指すのか、不登校の現状はどんな感じなのかということについてお伝えしようと思います。

そもそも不登校って?

そもそも不登校とはどのような状態を指すと思いますか?

文部科学省が提唱している不登校の定義では

病気や経済的な理由を除いた場合に、年間30日以上欠席している状態」を指します。

では、年間欠席が29日であったら不登校ではないため、問題ないのでは?と思われるかもしれません。

確かに定義上では問題ない状態であると言えます。

しかし、「今まで元気に学校に行っていた子どもが、学校に行かなくなった・行けなくなった」と考えると欠席日数的には問題なくとも、ご家族の心情では非常に大きな問題となることが考えられます。

次に、そんな不登校を取り巻く現状についてお伝えします。

不登校を取り巻く現状

まず、不登校の児童・生徒数の現状についてお伝えします。

2024年10月に発表された最新の不登校の児童生徒数は約35万人となっており、前年と比較すると約5万人程増加しています。

その内訳は不登校児童数約13万人、不登校生徒数(中学校)約22万人となっており、小学生の不登校数は過去最多となっています。

また、高校生の不登校は約7万人でこちらも非常に多くなっています。

しかし、この統計は年間30日以上の欠席をしている児童生徒を対象に行われているため、30日未満の児童生徒や学校への行き渋りが見られるだけの方については含まれていない状態になります。

そのため、文部科学省の定義には届かないものの、欠席や遅刻早退などが続いているという「隠れ不登校」の方もいるのも現状であるため、不登校の実態を正確に捉えることは非常に難しいと言えます。

また、不登校は学校に行けなくなってしまったことだけが問題というわけではなく、学校に行けない状態と併せて生じる二次的問題もあると考えられます。

最後に

不登校の児童生徒数は年々増え続けており、誰がいつ不登校になるかわからないとも考えられます。

また、不登校の状態からより良い方向に進んでいくためには、早期発見・早期介入が非常に重要になってきます。

もし、お子さんの様子を見ていて、「いつもとなんか違う感じがする」というような小さな違和感を覚えたときには当センターをご利用ください。

お子さんの様子や親御さんの思いなど、色々なお話をお伺いさせていただきながら、どのように動いていくとよいのかを一緒に考えていきましょう。

次回は不登校から生じる二次的問題についてお伝えします。

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