お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

子どもが嘘をついたとき、どう対応したらいいのか

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤です。

今回は、「嘘をつく」ということについて考えてみたいと思います。

ウチの子はいつも私に嘘をつく

カウンセリングの際に「ウチの子いつも私に嘘をつくんです」というお話を親御さんからお聞きすることもあります。

例えば・・・

  • 朝「行ってきます」と自宅を出たはずが、学校から「登校してきていません」と連絡が来た
  • 塾のテストで「100点だった」と言っていたが実は30点
  • ゲーム禁止の時間にもゲームをしているのが明らかなのに「ゲームはしていない」と言う

たしかに事実とは異なることを言われると、戸惑ってしまいます。

そして何より、親御さんとしてはわが子が嘘をついてしまったことに

悲しい気持ちや憤りを感じることもあると思います。

親御さんとしては「嘘をつくのは良くないこと」と知ってほしい一心で

「どうしてそんな嘘をつくの?」

「嘘をつくなんて信用できない」

と、子どもを責めてしまうこともありますよね。

お子さんが嘘をついたと感じたら・・・

ところで、嘘をつくことが良いことだと思っている子はいるでしょうか。

そして、みなさんは、嘘をついたことがないと言い切れるでしょうか。

カウンセリングでもお話を聴いていくと、

嘘をつくことを積極的にする子はいませんし、

大人も一度は嘘をついたことがある人がほとんどです。

ですので、こんな目線で考えてみてはいかがでしょうか。

嘘をついた子どもに対して、

嘘をついたり隠しごとをすることに至った、

子どもなりの事情や背景があるんじゃないかな?

という目線です。

嘘をついた という 事実 に目を向ける前に、

嘘をつく という行動に至った 背景 に目を向ける

そんなことを意識してみてください。

嘘をつくという行動そのものはもちろん、良いことではないのかもしれません。

ですが、子ども自身も嘘をつきたかったわけではないのではないでしょうか。

  • なにがあった(そうさせた)のか
  • なんのために(目的は?)

と目と耳を、傾けてみてくださいね。

行動には「目的」がある

私たちは行動するときに意図や目的をもっています。

それが無意識の目的のこともありますが、そこに至る事情や背景が必ずあります。

嘘をついたり隠しごとをした事実だけを責めるよりも、

そこに至った事情や背景に目を向けて、

これからどうしていけばよいのか を一緒に考えていきたいですね。

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