不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学小学生の不登校高校生の不登校

一度不登校が改善したのに、再び不登校になるのは何故?

皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。

12月になり、寒さもまして来ましたが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか?

受験前の方は特に御身体ご自愛頂ければと思います。

さて、今回は「一度不登校が改善したのに、再び不登校になるのは何故?」についてお話をしたいと思います。

1度不登校改善をしたことがある人の例とは?

不登校支援センターに来られる前にどこかで支援を受けられた、または自分の力で復学出来た方々のお話を受けると以下のような取り組みをされたというお話をお伺いします。

・スマホやタブレットなどの「デジタルデトックス(制限)」をした。

・支援する人に説得をしてもらった。

・学校に行ったら、好きなことをさせる「約束」をした。

などです。

その上で、一度状態が良くなり学校に通えるようになるのですが、また学期や学年が変わることで行くことが出来なくなる…というケースがあります。

親御さんとしても「どうしてまた?」と思い、途方に暮れることもあるでしょう。

「どうしたらいいのか?何が正解なのか?」と考え込んでしまいますよね。

不登校がくり返される理由とは?

それでは、不登校が再度起こるきっかけについてお話したいと思います。それは「賞罰」になります。

しかし、「そのために頑張る」という状況は作りやすいのですが、学校事態や学校に行くことに対して疑問を感じている場合、いくらご褒美があっても行動がしにくい…ということもあるのです。

「賞罰」は何故、不登校のくり返しに繋がりやすいのか?

不登校になる入り口は皆さんそれぞれですが、最近の不登校事情から推測すると学校が「つまらなく感じる」、「合わないと感じる」ことがきっかけになる場合が多いように感じます。その上で、「無理に行く必要性を感じない」、「家の方が楽しい」など学校に行くメリットを感じにくくなる為、「学校に行かない」という行動を選択しやすいのです。

しかし、「学校より家の方が楽しい」とお子さんが口にすると、親御さんとしては「いやいや、学校は行くものだから」と言いたくもなりますよね。お子さんもそうした親御さんの気持ちを理解されているため、お子さんとしても「お腹が痛い、頭が痛い、睡眠不足」など、体の症状を訴えてお休みすることを親御さんに許容していもらいやすく行動する…ということもあります。(※この点はお子さんが身体症状をでっちあげているということではありません)

そして身体症状が落ち着いても、なかなか学校に行く素振りが見られないとなると、多くのご家族が「賞罰」でお子さんの気持ちを学校に向けようと行動されます。

例えば、

など、お子さんにメリットがあることで交渉をする方法です。

メリットのために動き、学校に行くことができた後、そのまま問題なく通い続けられれば復学となります。

しかし、月日が経ってからまた不登校が繰り返される場合、今回の交渉でも行くことが出来ない状況になることが多くなります。

賞罰の対処療法は根本問題に対してのアプローチとはいいがたく、そのため繰り返される行動を再度改善に向かわせることは難しいのです。

本当の意味で不登校解決の為に必要なこと

それでは、不登校解決に必要なことは何でしょうか?

先程もお話した通り、簡単な方法で一時的な解決へ導くことは簡単かもしれませんが、何度も同じ方法で改善に向かうかというと、そうではないのが現状です…。

不登校という状態や行動を考える際、「何故、学校に行きにくいの状態なのか?」と考える必要があります。その為、お子さんの「根本的な課題、苦しんでいることは何か?」に焦点を当てて考えていけると、ヒントが隠されていることが多くあります。

お子さんの対応に困ったら、先ずは大人が動きましょう。

如何だったでしょうか?

賞罰といったわかりやすい方法だけでお子さんを学校に向き合わせるという手段もありますが、それでは本当の意味で、お子さんが困っていることや悩んでいることに向き合い切れない場合があります。これは「不登校を早く改善しなければ」という焦りからくるものだと考えられます。

親御さんとしてもお子さんの将来を考えれば、色々な心配があると思います。その気持ちも伝えて頂きながら、「何が一番の最善か?」を一緒に考えてまいりましょう。

無料面談について詳しくはクリック

関連ワード: , , , , , , , , , , , , , , ,