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失敗しない!通信制高校選びのときのポイントとは

皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。

前回、『通信制高校の選び方で【絶対に】やってはいけないこと』について、お話しさせていただきました。

今回は、『通信制高校を選ぶときにやっておいた方が良いこと』について、お話ししたいと思います。

これは「高卒の資格さえ得られれば良い」と考えている人には不要な話ではありますが、

「高校生活をできるだけ充実させたい」

「高校卒業後も自分の意思で進路を決めて行動したい(行動してもらいたい)」

と考えている方は、是非参考にしていただけたらと思います。

通信制高校選びのときのポイントとは

それは、その高校に通うことを想像させる、ということです。

カウンセリングに来る子どもたちの中には、「最初は週1日から」と考える子どもたちが少なくありません。 それはしっかりと現実を受け止め、最後まで完走することを考えているからこその考えでもあります。

そのときに、私がいつも話をすることは 「じゃあ、それ以外の週6日は何をするの?」 という質問です。

例えば、そのときに学校に全く行っていない状態だったとすると、 その生活のうちの1日だけ、数時間学校に行くというだけの変化しかおきません。

もし週1日で別室登校だったり、放課後登校だったりしていたら、 ほとんど変わらないのです。(心理的な変化は瞬間的には大きいですが)

高校生活が始まってからはどうなるか?

「週1日だけでも学校に行くようになれば、自分の生活が劇的に変化するはず!」 と期待を膨らませている子もいます。

でも、実際はそんなことはほとんどありません。

学校に行っても、体験授業のときのような楽しみが毎回得られるわけでもなく、 やらなければならないレポートを気にしながら、何もしないその他の日を過ごしていくことにもなりかねません。

週1の登校で、学校生活をすごく楽しめるようになれるほどの行動力とコミュニケーション能力があれば話は変わりますが、 そうでない子の場合は、入ったときの運次第でしかありません。

また、高校生活が始まったあとでも、 「どうやって高校生活を楽しむか」 ということを、私は子どもたちと話しています。

そういう子たちは、学校生活を楽しめるようになっていき、 卒業後の進路もしっかりと自信を持って決めていけます。
逆に高校生活を楽しめなかった子は、やり残したことがあるかのように、 次の進路に積極的にもなりにくかったりしています。

なぜ「失敗しない」のか?

まず、より具体的に高校生活を想像することで、 予め「劇的な変化は期待できなさそう」という覚悟を持てるからです。

入学後のギャップがストレスになることもなく、 逆に「思ったより他の人と話すことができた」とプラスに働くこともあります。

次に、「学校に行かない日の使い方」を考えることができるからです。 週1日登校だとしたら、それ以外の6日の方が圧倒的に人生の時間としては多くなります。

その時間の過ごし方を自分で決めることができていれば、 たとえ学校が思ったような場所でなかったとしても、他の6日間は自分の思い通りに過ごすことができるようになるからです。

卒業後はどうなると思いますか?

通信制高校は、本当に多くの子どもたちの居場所になり得る場所になっていると思っています。

ただ、不登校支援センターは子どもたちの居場所を作ることだけが目的ではなく、 『子どもたちの社会的な自律・自立』を目的として活動しています。

文部科学省の『高等学校通信教育の現状について』という資料によると、 令和元年度に、 全日制高校を卒業した後に進学も就職もしていない人は4.4%なのに対し、 通信制高校を卒業した後に進学も就職もしていない人は32.3%となっています。

<<参考>>参考資料2 高等学校通信教育の現状について

ただ「高卒の資格を得られれば良い」と言えるのかどうか。 高校生活はたったの3年しかありません。

その3年間を楽しい学校生活にしつつ、卒業した後の生活もよりよいものにしていけるように、 私たちは子どもと、その親御様に寄り添ってサポートしています。

お子さんについて 「社会で生きていくことがつらくなったりしないだろうか」 と心配される親御様は、是非ご相談いただけたらと思います。    

 

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