お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

子どもの心の成長と対応に大切な考えかた

こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤です。

今回は、子どもたちの心の成長についてのお話です。

「前へならえ!」と言われたら・・・

子どものころ、学校で「前へならえ!」と言われたことありますよね。

こころの成長をこの「前へならえ!」に対する反応に例えてみてみましょう。

反応にはそれぞれの年代の特徴があります。

「前へならえ!」 → 小学生「ビシッ!」

小学生くらいまでは、素直に指示されたとおりにする子が多いですね。

小学生の頃は、自分で何かを決めて行動することはまだまだ難しく、

先生や親御さんといった、自分を守ってくれる存在への信頼によって安心や安全が守られる時期とも言えます。

この時期には、親御さんとしては手取り足取り「教えていくこと」が多い時期でもありますよね。

中学生「なんでそんなことしないといけないの?」

中学生になると、言われたとおりに行動はするものの、

心のなかでは「なんで?」と思うことも増える時期と言えます。

この頃になると、今までと大きく変わり、目的を考える視点が増えてきます。

また、この時期には「周囲の人たちはどうするの?」という視点の始まりでもあります。

「前へならえ」って何のためにするの?みんなは?という疑問を抱くことで、

他者主導から自分主導への変化のはじまりの時期となります。

親御さんにとっては

  • 言っても聞かない
  • 反抗的な態度をとられる

など、なにかと気を揉むことも多い時期かもしれません。

高校生「そんなことしなくても並べます」

そして高校生になると、そもそも「前へならえ!」とは言われなくなります。

目的への視点がより進化して、目的の理解が進んでいきます。

ある程度の目的を理解したうえで 目的を果たすために自分はどうするのか を考えることもできるようになっていきます。

親御さんから見ると

  • 何を考えているのかわからない
  • でもなんとか自分でやっている様子もある

という時期かもしれません。

子どもの成長に合わせた対応を

この変化が、学生時代に訪れることを思うと、子どもたちが大人よりも変化の大きい時間を過ごしていることがよくわかりますね。

大人になると「並べ」と言われなくても、

例えば駅のホームで線が引いてあったり、

フードコートでロープが張ってあるだけで「並ぶ」を理解できますし、行動も起こせますよね。

大人になると心の成長は鈍化しますし、日々の変化も子どもたちほど大きくないと感じることも増えてきます。

1年があっという間に過ぎていく感覚がするのもそういったことなのかもしれません。

だからこそ、大人の感覚で対応していくよりは、子どもの成長に合わせた対応を大切にしたいですね。

いま「どんな対応をしたらいいのかわからない」とお悩みでしたら、

子どもの いまとこれから に合わせた対応を一緒に考えていきませんか?

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