【事例】身体症状で予定がドタキャンになってしまうお子さんの場合②
こんにちは。不登校支援センター東京支部の本沢裕太です。
2学期も中盤に差し掛かってきて、冬休みがもうすぐそこまで近づいてきてますね。
年末が近づいてくると、、、
- クリスマス
- お正月
などなど、お子さんにとっては楽しみな時期となり、心理的にも安定しやすいかと思います。
ですので、この約1ヶ月をどの様に過ごして冬休みを迎えられるか
ということも、お子さんの心理的な成長には大切な期間になってきます。
お子さんに合ったスモールステップを一緒に考えていきたいですね。
さて、前回に引き続き、カウンセリングに消極的なお子さんの事例をご紹介したいと思います。
事例の男の子ですが、親御さんとのコミュニケーションの中で、こんなことを話してくれることが増えてきました。
最近の嬉しかったこと
興味・関心を持ったこと
親御さんにとっては、聞いたことない単語や分からない内容が多かったようですが、
「分からないから教えてくれる?」
対応されてました。
(動画などは一緒にご覧になったようで、少しずつ詳しくなっておられました。)
そのおかげもあり、お子さんに心境にも変化が起こります。
カウンセリングについても、「家に来てくれるなら会っても良い」と言ってくれるようになりました。
そこで、お邪魔させてもらい、私も「最近の嬉しかったこと」や「興味・関心を持ったこと」の話などを聞かせてもらいました。
段々、ご家族以外の人に話をすることに慣れてくれると、自分がどんな事にストレスを感じるかなどの話も出てくるようになってきます。
その子は、
- この課題が終わらないんじゃないか。終わらない状態がずっと続くのではないか。
- 試験で点数が取れずに、志望校に行けなかったらどうしよう
- クラスのあの子が話し掛けてくると嫌だな
- 部活の練習が嫌だな
など、悪いイメージが頭に浮かぶと、頭が痛くなると話してくれました。
では、どの様にしてその「悪いイメージ」が生まれてくるのかを心理検査を用いて、調べてみました。
その中で見えてきた事は
- 周りの空気を読み、合わせようとする事が上手い事
- これくらい出来ないといけない、こうやらなくちゃいけないという価値観を持っていること
などが分かってきました。
この子は、コミュニケーションの中で「質問される」ということにも抵抗感があったようです。
- 答えなくちゃいけない
- 自分の意見を話したら、周りにどう思われるかな
- 他の人と違うのではないか
- 批判されるのではないか
- どう答えたらよいのか分からない
と考えてしまうとのことでした。
特に、学校を休み始めた直後などは、そのように考えてしまうことが多かったとのことで、ご家族ともあまり話ができなかったようです。
ですので、
「分からないから教えてくれる?」
と、親御さんがお子さんの話を聞いてくださったことで、「安心して話して良いんだ」と思える関係が構築できたのかも知れません。
お子さんが話してくれる様々な「話を聞く」という事を積み重ねていくことで、「自分の話を聞いてくれる=肯定されている」と感じられるようになると、こちらから質問に対して答えることへの抵抗感も軽減しやすくなります。
いかがだったでしょうか?
今回ご紹介した事例のように、お子さんがカウンセリングに消極的な場合は、一度カウンセラーにご相談ください。
お子さんの抵抗感が軽減できる関わり方を一緒に考えてまいりましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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