受験について,考えてみる
こんにちは。
上原です。
今日はそろそろシーズンとなる受験についてのお話をしてみたいと思います。
不登校と受験は悩みになりやすいところですよね。
最近の受験は早いらしい
実はつい先日、私が担当している子から連絡がありまして「無事、高校受験が終わりました!」と教えてくれました。
これを頂いたのが9月の出来事でして「随分早く受験が終わったね~」とお話しした記憶があります。
昨今、高校も一般的な通学制のものから単位制、通信制など様々なバリエーションが増えました。
私立などでは少子化の影響もあるのか、早い段階から生徒さんに入学を決めてもらいたいという思惑もあるのかもしれません。
先ほどの9月に受験が終わったという子だけではなく、もっと早い段階から通う高校が決まっているような子もおりました。
賛否両論あることかもしれませんが、選択肢が増えること自体は悪いことではないのかな、と感じています。
不登校にとってはどうだろう?
そこで不登校の生徒にとって、これはどうなんだろうと考えてみました。
親御さんともお話していく中でメリット、デメリットどちらも出てきました。
例を出してみたいと思います。
メリット
- 早く受験が終わることで準備に時間を多く使える
- 不登校状態だが、高校生になることが確定して精神的に安定した
- プレッシャーやストレスなどを感じる時間が減らせた
- 面接のみで合格できて、勉強などはほぼしなくてもよかった
- どんな形であれ進路が決まったという安心感がある
デメリット
- 努力せずに合格してしまったことで、そのまま努力をしない子になりそうで不安
- 勉強を全くしていないままなので、高校に入ってからが心配
- 受験が終わったからか、前よりも生活がだらしなくなってしまった
- 他の子が経験した受験勉強や集団面接などを経験していないので心配
- 合格は出来たものの、進学してからやっていけるのか不安
これは一部でしかありませんが、親子共に色々なご意見がありました。
皆さんはどう感じられるでしょうか?
個人的には「早く受験が終わることで準備に時間を多く使える」というご意見にとても共感しました。
受験とはゴールではなくスタート、なんて言葉もありますが、合格した後には次のスタートが待っているわけです。
早く受験が終わることで、次に来る高校生活を想像し「自分がどうなりたいか」や「中学のうちにやっておきたいことはないか」などに目を向ける時間が増やせるのは明確なメリットだと感じます。
「不登校である」という立場から、「高校1年生になる立場である」となると、気持ちとしても変容させやすくなるようにも思います。
学校によっては事前に通う練習をしたり、中学の復習を講座で行ったりしているところもあるようです。
事前準備をする環境なども以前よりは増えているかもしれませんね。
最後に
受験というのは子どもにとって最初に感じる大きな壁かもしれません。
上手くいった子もそうでなかった子もその先の人生は続いていきます。
応援する親御さんとしてもハラハラする時期になってしまいますが、本人がよりよい人生を歩めるように、どんな選択肢があるのかなど一緒に考えてあげて頂きたいなと思います。
「そういう話がしたいけど聞いてくれないです」
「そういう話は親とはあんまりしたくない」
など関係性や環境などによってあるかもしれません。
そんなときは学校の先生、友人、スクールカウンセラーさん、私どもなど、話せるところでご相談してみてください。
ストレスの多くなる時期となりますので、体調管理と共に心の健康管理も大切になさってくださいね。
それではまた。
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