不登校のイメージにとらわれていませんか? ~イメージ先行の落とし穴~
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤です。
今年も残すところあと2か月余りですね。年々時間が光の速さで過ぎていくことを実感します・・・
さて、今回は 不登校 のイメージについてのお話です。
不登校 という言葉のもつイメージ
突然ですが 「不登校」ってどんなイメージですか? と聞かれたら、どんなことが浮かびますか?
例えば・・・
- イジメに遭った
- 暗い人、陰キャ
- コミュ障
- 家庭環境がよくない
- 病気に罹っている
- 自ら登校を拒否している
- ひきこもり
挙げればキリがないほどですが「不登校」は偏ったイメージが先行しているようです。
イメージ先行の落とし穴
この、イメージが先行しているということによって、こんな思い込みをしてしまっていることが多いんです。
- イジメられてるの!?
- 不登校ってコミュ障の人がなるんだよね
- 不登校は甘えだ!
様々あるかと思いますが、これらの考え方には落とし穴があります。
それは、偏ったイメージのなかで、「あてはまる」のか「あてはまらない」のか、ということに意識がもっていかれてしまい、最適なアプローチをすることが遅れてしまうことです。
私たちは 理由があると安心する そんな思考の癖も持っています。
不登校という言葉の持つイメージを不登校の原因に当てはめることで「わからない不安」からは解放されて、安心することもあるかもしれません。
原因をひとつずつ対処していくことを考えがちですが、不登校状態へのアプローチとしてはそれによって家族の関係が悪化してしまうことにもなりかねません。
また、〇〇が原因です、とハッキリしている事例はホントに少ないです。
『よくわからない』けど学校に行けない、行きたくない、という状態に陥ることのほうが多いと感じます。
不登校は決まったタイプの人がなるわけでも、一部の人にしか起こりえないことでもありません。
また、「あなたは不登校になります」なんていう判断基準があるわけでもありません。
さいごに
冒頭の話に戻りますが、大人になると毎日のスタイルがある程度似たような流れになることで、子どもたちと比べて時間の流れを早く感じるらしいという話を聞いたこともあります。
そう思うと、いま学校に行けない、行かない状態にいる子どもたちにとって一日がとても長く感じることがあるのだろうなぁと思います。
それをそばで見ている親御さんも心穏やかではいられないですよね。
だからこそ、不登校のイメージにとらわれて 〇〇だから仕方ないと 思うことはもったいないことかもしれません。
少しでも気になるな・・・ということがあれば、いつでも相談にお越しください。
早めの一歩、大切にしてくださいね。
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