お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

再登校のために大切なことは②

こんにちは。不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

前回のブログでは、今現在不登校にある状態のお子さんが再登校をするために大切な3つのポイントの内の1つ目「心の状態を知り、自己理解を深める」という点をご紹介しました。

前回のブログはこちらから⇒再登校のために大切なことは?① 

その続きとして、今回は2つ目、

「学校との連携をはかり、環境を調整していく」

という事をテーマにお伝えしていこうと思います。最後までお付き合い頂ければ幸いです。

学校との連携の在り方

以下、学校との連携をとるにあたって、親御様から学校の先生方に伝えてほしいことを挙げていきますが、学校や担任の先生の方針によって出来ることと出来ないことが当然出てきますのであくまでも参考としてお考えいただければと思います。

①先生と子どもとの接点を保つ

子どもたちにとって先生の存在というのはとても大きなものになります。学校に行った時、クラスに入った時、トラブルやアクシデントが起きた時、何よりも頼れるのは特に担任の先生になるかと思います。ですので、担任の先生との接点は途切れさせないようにしていただきたく思います。

ただ、先生とのコンタクトをとることも子どもたちにとっては負担になることがあります。

学校関係者の方とは中々会いたがらないという実態もありますので直接会ってお話しすることが出来ないこともしばしばです。

ですので、直接的でなくとも間接的なかかわり

例えば

  • 親御様経由で子どもにプリントを渡してもらう
  • 親御様経由で子どもに学校の行事日程について伝える
  • 親御様だけでも担任の先生やスクールカウンセラーさんとお会いしておく

等、何らかの形で「学校関係者との接点を保っていく」ことをしておいていただければと思います。

※家庭訪問等、学校にお願いしたいことについては以下の記事にもありますのであわせてご覧ください。

↓↓↓↓
子どもが不登校のときに学校に必ずお願いして欲しいこと

②子どもとの約束を守る

先生とのコンタクトが直接的、あるいは間接的にとれた場合、とても大切なことがあります。

それは「約束を守る」ということです。

例えば

  • 「今日は〇時に〇〇の教室で待っているね」
  • 「今日は10分だけ会って話そう」

などの約束事が先生と子どもとの間で取り決められた時、その約束が少し変わってしまって

  • 「〇時に指定された場所に行ったのに先生がいなかった!」
  • 「10分だけという約束だったのに30分も話すことになった!」

などの思いを子どたちが持ってしまうと、学校や先生に対して余計にマイナスの感情を持ってしまうことが想定されます。

ですので、先生もお忙しい中で時間を作ってくださっているので無理は言えないのですが、取り決めた約束をしっかり守っていただくこと、そして親御様におかれては、その旨を事前に先生に伝えておいていただくなどして環境を整えておいてあげることが大切になってきます。

③信頼関係構築の場として

再登校に向けては、やはりステップが必要になってきます。

子どもたちもいきなり全力疾走で駆け抜けていくと途中で息が切れてしまい、結果また学校に行けなくなってしまうことがあります。

もし子どもが先生とお会いする機会が持てたら・・・

まずはその生徒の趣味や嗜好のお話を「たった10分だけする」くらいにし、いきなり再登校を示唆するよりも信頼関係の構築の場として活用する。

このことをオススメします。

「腹八分目」という言葉がありますが、「もう少し話してもよかったな」「もう少しこの場にいられたのにな」と余韻を残す程度の方が次につながりやすくなるということは不登校支援の現場を見ていてとてもよく思うことです。

周囲の人たちが「せっかく学校に来たんだから」「せっかく先生と会えたんだから」と強く思い過ぎてしまうと、ついつい長く話し込んでしまうのは人情というものかもしれません。しかし結果として子どもの負担が高まってしまうことはなるべく避けたいところです。

ですので重複しますがあくまでも、信頼関係構築の場として「ほんの10分話をする」くらいを積み重ねていくことをおススメします。

最後に

いかがだったでしょうか。本日は再登校のために大切なこととして、2つ目のポイント「学校との連携をはかり、環境を調整していく」ということについてお伝えしてまいりました。不登校支援においては、ご本人への心理的アプローチと環境面へのアプローチ、この両輪がしっかりと回っていくことが必要不可欠になってくると言われます。学校との連携についても、別途私たちカウンセラーにご相談したいことがありましたら、お気軽にご連絡くださいね。

次回は3つ目の「周囲からの勇気づけ」という視点でお伝えしていこうと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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