『こんなはずじゃなかった』を減らすために~自己決定の重要性~
こんにちは。
東京支部の椎名愛理です。
段々と秋の風を感じる季節になってきましたね。夏の暑さで疲れた体に、少し肌寒いくらいの陽気が心地よいですね。

本日はお子さんだけではなく、大人にとっても大切な「自己決定」についてお話いたします。
ある洋服屋さんでの一コマ
先日、洋服を買いにお店に行きました。お店の中で、お母さんがお子さんにTシャツを選んでいました。
お母さん「この色似合うじゃん!」
子ども「うーん…」
お母さん「こっちは?プリントが可愛いよ?」
子ども「…」
お母さん「これはどう?袖のフリルがいいじゃん」
子ども「…」

お母さんが提案するTシャツは、どれもお子さんの好みとは違うようで、中々どれを買うか決まりません。
お母さん「じゃあもうこれにしな!サイズも丁度いいし涼しいじゃん!」
子ども「…」
時間がなかったのか、お母さんがTシャツを決め、他のエリアに移動されていました。
自分の買い物を済ませるために私がレジに並ぶと、数組後ろにこの親子が並んでいました。
レジで商品の読み取りが始まったころ
子ども「…やっぱりあっちがいい」
と、お子さんが店頭の別のTシャツを指差し、お母さんは慌ててスキャンが終わったTシャツをキャンセルし、別の商品を選ぶなど、慌ただしそうな様子でした。
お母さん「だったらなんであの時言わないの!」
という声も聞こえ、一連のやり取りを見ていた私としては『確かにそういいたくなるよね、お母さん…』と心の中で思いました。
それと同時に、もしあの子が、お母さんが選んだ『本当は気に入っていないTシャツ』を手にしていたら?ということも気になったのです。
自己決定の重要性
この親子のショッピングで、何を言いたかったかというと「自分の選択は自分ですることの大切さ」つまり自己決定の重要性です。

カウンセリングの中で、よく
- 中学受験をしたけど、それは自分がしたかったからではなかった
- どこの高校にいくか自分で決めることができなくて、親に決めてもらった
- やりたい部活がないけれど、部活流行っておいた方がいいと言われたからやりたくないけど興味のない部活に入った
など、「本心」と「その後の行動選択」が合致せず、後に心理的に葛藤を抱えたというお話を伺います。
なぜ葛藤が生じるかというと、行動選択の背景に自分の意志に即して自己決定をしたというプロセスがかけてしまっているからですね。
先程の親子で言えば、今回は子どもが途中で「やっぱりこっちがいい」と商品を自分の気持ちに沿って選択したため、その後購入したTシャツを着ている時は「気に入ったTシャツでうれしい」「自分に似合っていて嬉しい」など感じることでしょう。
しかし、もし自分は気に入っていないけれどお母さんが選んでくれたTシャツをそのまま購入したとしたら?
『本当はあっちがよかった』『これは気に入っていないけど、着ないといけない』など、後から葛藤を感じることが出てくるでしょう。
将来の「こんなはずではなかった」を減らすためにも
行動を選択した後の「こんなはずではなかった」というがっかりした気持ちを少なくするための方法の一つとして、「行動を選択したのは自分である」という『自己決定』があります。
「自分で決めたことだから、結果について責任をもって受け入れよう」と言う気持ちが生じやすくなるということですね。
大人も子どもも、自分の行動の責任を自分で持ち、結果に納得するためには自分で選び、自分で決めるというプロセスが大切になります。
そうしたプロセスを見守る最中は、親御さんとして焦りを感じたり、ご不安になるものですよね。
見守っている間はどのような気持ちでいたらいいのかなど、ご不安に感じた際は私たちにお声がけくださいね。
一緒にお子さんの自己決定のプロセスを応援していきましょう。
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