不登校解決現場レポート

嫌なものに自分から近づいてしまっていませんか?

こんにちは。
不登校支援センターの上原です。
今日は心の自衛について考えてみたいと思います。

どのくらい情報にアクセスしているだろう

昨今はスマホの普及と共にSNSなどを筆頭に様々な情報にアクセスしやすくなっています。
電車に乗れば半分以上の人がスマホを見ながら移動しているのではないでしょうか?
※これは私の主観です。違っていたらすみません。
便利になった反面、昔を知っている人ほど「ちょっと異常かも」と感じるかもしれません。

一説によると、江戸時代の庶民が1日に触れる情報量は新聞紙1枚にも満たない程度だそうです。
1週間かけても1枚以下だ~なんて説もあるそうです。
それと比較すると、TV,ラジオ、ネット等々、脳にインプットする情報量はとんでもない差が生まれていそうです。
しかもそれはただの娯楽や時間つぶしでしかなく、そこから更に仕事や学業などメインとなるところでも脳を使っていることになります。
その情報量が何倍くらいの差になるのか、ちょっと想像するだけでもすごいことになりそうですね。

江戸時代の人間と今の人間で脳機能に何倍も差があるか、というとそんなことはないと思います。
処理能力や記憶領域など、脳には元々そのくらいの性能があったのかもしれませんが、出来るからといって負荷をかけ続けていると、壊れやすくなってしまうかもしれません。

これは不登校の子に限らずの話だと思いますが、現代は自ら脳に過剰な負担をかけながら生活している可能性があるのかな、という気もしました。

好奇心は心も殺す?

さて、前置きが長くなりましたが本題です。
心の自衛を考えたときに、この情報にアクセスしやすい状態、というのが悪い方向で働くことがあります。

炎上してしまったタレントさんの情報を見に行ったら、色々知らなかった裏事情まで暴露されていて、気になって調べてみたら凄い話が沢山出てきた。

こんな経験をされた方はそれなりにいるのではないでしょうか?

また悲惨な事件が起きた際に、なぜそんなことになってしまったのだろう?と疑問を持ち、調べてみたら、救いのない話を沢山目にしてしまった、とかもあるかもしれません。

はい、もうご理解頂けたかと思いますが、この「わざわざ自分で調べに行って」「心を自分で傷つけてしまう」という行為が、あまりに簡単に出来てしまうんですね。

これがネットやスマホがなかった時代だと、簡単に見に行けませんし、親や知っていそうな人に聞いても「これはまだこの年齢の子に伝えるべき事ではないな」とか「伝えるにしても配慮した伝え方をしないと傷つけてしまうぞ」と、まともな大人なら対処してくれるでしょう。

しかしTVやネットに書かれている記事や動画などにそのような配慮は少ないです。
むしろセンセーショナルで刺激的な書き方をしたほうが受ける場合が多いようにも感じます。

興味や疑問を持つことは悪いことではないのです。
つまり、子どもたちが悪いわけではありません。
ただ現実としてそのせいで子どもたち自身が傷ついていしまう可能性があります。

だからと言って「情報を遮断しろ!」とも言い難いのです。
世の中がそうやって動いているのに、自分だけその流れに乗らずに生活するのは難しい。
ではどうしたらいいのでしょうか。

付き合い方を考えることが大事

私は子どもたちがある程度、自我を持ち、人格形成を行う成育段階に入ったら、これらのことを一緒に考えてみてあげるのが良いのではないかと思っています。
一方的に「こうだよ」と教えるのではなく「こういうことがあるが、どう思う?」「どうやったら自分の心を必要以上に傷つけずにいられるかなぁ?」と話し合うことで、お子さん自身に「付き合い方を考える」という行為が必要なんだと知ってもらいたいのです。

これは上記のような例に限らず、人間関係や進路など他のことでも使える向き合い方だと思います。

世の中の変化についていくのは大変ですが、今を生きる子どもたちのために出来ることを、私たちも考えていきたいですね。
それではまた。

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