不登校生徒の「面倒くさい」「分からない」の本当の意味
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
9月になり、暑さがまだまだ続いておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか?
今年の夏は暑さは厳しいですね。
くれぐれも体調管理には十二分にお気を付け下さい。
さて、今回は「不登校生徒の「面倒くさい」「分からない」の本当の意味」についてお話をしたいと思います。
皆さんの生徒さんは「面倒くさい」「分からない」をよく使いますか?
不登校支援センターへご相談される方の大半の方が生徒さんの、生徒さんの「面倒くさい」「分からない」という言葉に戸惑われております。
親御さんがお子さんに対して何か質問をした際に「面倒くさい」、「分からない」と返答されることが多くあり、その言葉を使われると会話が止まってしまったり、何と返答して良いか分からなくなったりします。
先生方は不登校生徒に限らず、この言葉を使われた際に戸惑われたことはあるでしょうか?
「面倒くさい」「分からない」を使う意味
それでは、「面倒くさい」「分からない」を使う意味とは何でしょうか?
一言で表すと、「考えたくない」という意味で使われることが多いです。
先生にはっきりと「考えたくないから」と伝えた場合、皆さんなら何と言葉を返すでしょうか?
多分ですが、正論で生徒さんに対して言葉を返すと思います。
ただ、気持ちが弱ってしまっている場合や、考えたくない場合、話を聴いて欲しい場合など、お子さんの気持ちがポジティブではない場合、正論を言い過ぎてしまうと言い返すことや話をすることに意味が持てなくなってしまいます。
実は「面倒くさい」「分からない」の言葉を多用する子ども程、「正しいことは分かっている、けど、出来ない」と思っているお子さんは多いと言えます。
「正論」は必要なこと?
正論はまさに正しいことであり、伝える必要はもちろんあります。
しかし、多くの不登校の生徒さんが口にするのは「正論は分かるけど、今の自分にはただ辛いだけ」と話します。
その為、「正論パンチ」と表現する生徒さんもおります。
先生方としては生徒達にしっかりして欲しいと思うと思いますが、その生徒達の状態によって適切か不適切かは変わって来ます。
その為、不登校の生徒さんの状態によって言葉の伝え方や表現の仕方を変える必要がある為、状況によって正論を伝えることは良くありません。段階的に正論を受け止める状況が心理的に整った際などにしっかり伝えて行ければ大丈夫ですので、そこはご安心下さい。
生徒さんの状態が良く分からない方へ
如何だったでしょうか?
生徒さんが今、不登校のどのような状態にあり、どの様に声を掛けて行けばよいのか分からない場合があると思います。
現在、不登校の対応の仕方で標準になっているのは「エネルギーが溜まるまで待ちましょう」です。
しかし、この対応が主流になっていることもあり、不登校の数は減る所か増える一方です。
対応が合う・合わないは人それぞれである為、その生徒さんにあった対応が必要になります。
生徒さんの状態が2週間以上変わらない場合は要注意です。
不登校支援センターでは先生方向けにセミナーを開催しております。研修の一環としてご検討頂くことも可能な為、ご相談頂けると幸いです。
皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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