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『子どもがカウンセリングに行かないと意味がない』のか?~親御さんのお気持ち、聴かせてください~

こんにちは。東京支部の椎名愛理です。

暑さも少しずつ和らぎ、空の高さを感じる日も増えてきましたね。

今日は、カウンセリングの中で親御さんから伺う『子どもがカウンセリングに来ないから、意味がないかも』というご不安について、考えていこうと思います。

◆カウンセリングは誰のもの?◆

そもそも、不登校支援センターのカウンセリングは、誰のためのものだと皆さん感じますでしょうか。

お子さんのもの?親御さんのもの?ご家族のもの?様々な「誰かための時間」という感じ方があると思います。

私たちが『不登校支援センター』だからこそ、カウンセリングを受けるのは「子ども」という感覚になられる方も多いでしょう。

しかし、私たちカウンセラーはカウンセリングがお子さんのための時間、親御さんのための時間、など限定的に考えてはいません。

それは、『だれでも自分と向き合い、自分を知り、自分の人生を決め生きていく権利がある』からです。

◆お子さんの話を通して、自分と向き合ったお母様◆

以前、お子さんはカウンセリングの場にはいらっしゃらず大人のみでお話させていただいたご家族がいらっしゃいました。

お子さんは人に対しての不安感が強く、外出することやオンラインで第三者とコミュニケーションを取ることに対しての負担があったため、お母様と私でのカウンセリングのお時間でした。

お母様が感じるお子さんに対しての

「このままで、この子の人生はどうなってしまうのか」という不安

「子どもに学校に行ってほしい、けれど学校が子どもにとって最適な場所でないならば、自分はどうしたらいいのか」という葛藤

「親として、どこかで子育てを間違えたのか」という自分自身に対しての疑心

「自分は仕事をして、家事をして、疲れて子供のことも考えて居るのに、夫は遅くに帰ってきて子供を怒るだけ」という夫婦間で感じる怒り

「前は元気だったのに、今はゲームも楽しそうにしているわけではない子を見る」悲しみ

日々感じる様々なお気持ちを、お母様の言葉で教えていただきました。

◆親御さんが自分の気持ちと向き合うことの価値とは◆

ブログを読んでくださっている方の中には、「親が自分の気持ちを話すことが、子どもの不登校に対してどんな意味があるの?」と疑問に思われるかたもいらっしゃるかと思います。

不登校のお子さんをサポートするには、『カウンセラーがお子さんとの対話の時間を設けることが第一』というイメージを持たれますよね。

しかし、お子さんが接している人の中で、一番長い時間を共にしている方はどなたでしょう

生まれてから今日までの間の、小さな変化や成長、つまづいた出来事や、失敗を乗り越えた喜びを共に過ごしてきたのはどなたでしょうか。

それは、私たちカウンセラーではなくご家族ですね。

ご家族が、心穏やかにお子さんと接することができる時間

お子さんの行動に対して、良い悪いではなく、昨日のお子さんと今日のお子さんの違い、一か月前のお子さんと、今のお子さんの違いを感じることができること

そうした家族としての繋がりの中から、お子さんが自分と向き合う勇気を得て、その勇気がお子さんの将来に繋がってくる過程がございます。

◆自分と向き合う時間、設けていますか?◆

そう考えると、親御さんがご自分と向き合う時間は、親御さんのためだけでなく、実はお子さんのためでもあるのです。

しかし、現在はすべてのスピードが早いですよね…。流行はあっという間に消費され、昨日の最新は今日の当たり前、明日にはみんなが使い古した古いものになっているかもしれません。

そんな慌ただしい時代に、どれだけの人が自分と向き合う時間を持っているでしょう。

なぜ今、悲しい気持ちになるのか。

この悲しさは、どこから来るのだろう。

そんな小さな問いかけに対して、時間を割いて答えを導き出すための時間を設けられている人は、多くありません。

カウンセリングはすべての人のためにある時間です。

不登校だから必要な時間というだけではなく、親だから必要な時間というわけでもありません。

ご自分の気持ちと向き合うことで、気づくこと、見つかるものが多くあります

忙しい毎日の中で、ご自分の気持ちと向き合うための時間が必要でしたら、私共にお声がけくださいね。いつでもここでお待ちしていますね。

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