夏休み前のお願い~夏休み期間はご家族で○○をしてください~
こんにちは。
東京支部の椎名愛理です。
夏本番になり、日々うだるような暑さですが、皆さん体調を崩されていらっしゃらないでしょうか。
カウンセリングの中では、そろそろ夏休みの話題が出て、
「あと○週間で夏休みだ~」
「夏休みっていったって、補講があるし宿題もあるし、全然休めないよ」など、お子さん目線の夏休みに対しての思いを沢山伺います。
ですので、今回は夏休みの時間の使い方が、二学期のお子さんの状況を変えるという点について
お話いたします。
~学期中と長期休みの違い~
これは言うまでもなく、「明日学校があるか」「明日も休みかどうか」など
登校が基本の毎日なのか、お休みが基本の毎日なのかという点ですね。
学期中は毎日学校があり、学校に行けば宿題が出て、夜は翌日の支度をする。
登校していない(登校できていない)場合には、毎夜「明日は学校に行くぞ」と思っても、
朝は中々起きられず、起きられても登校することに対しての葛藤が生まれて、苦しい思いを感じる。
その繰り返しが、学校が毎日ある前提の学期中です。
しかし、長期休みになると、明日も明後日も学校はないですよね。
自分だけではなく、友達もみんな学校に行っていないため、家にいることに対しての罪悪感が少なく、やっと心から家にいる時間を楽しむことができます。
「休み中って最高!」とお話するお子さんの笑顔も、やはり長期休みの方が輝いています。
カウンセリング内で心理テストを実施し、回答時点でのストレス値を検査した際も、
やはり学期中はストレス値が高く、長期休みに入るとストレス値が低くなることも多くあります。
それだけ、お子さんが学校があるという日常からストレスを感じているということですね。
~ストレスが少ない時期だからこそできること~
そんなストレスが少ない時期だからこそ、できることがあります。
それは、これからの先のこと、お子さんの好きなこと、望むものなどについて考えてみることです。
「せっかくの夏休みなのに、そんな質問をして水を差すの?」というご意見も聞こえてきそうですが、
確かに夏休みだからこそ、楽しい時間を存分に過ごしていただきたいと私も思います。
しかし、このストレスが少ない時期に羽を伸ばしすぎると、夏休が終わり二学期になった際に一学期以上の葛藤を感じるのです。
では、これからのこと、少し先の将来とはどんなことを考えたらいいのか。
それは、例えば
- 自分は何をしている時が楽しいのか
- 今楽しいと感じていることを、ずっと続けていきたいのか
- 大人になった時、どんな生活をしていたいか
- または、どんな大人にはなりたくないか
- 一日の中で、一番心が休まる時間はいつか
- 逆に一番辛かったり、疲れる時間はいつか
などです。
どれも、何気ない質問に見えますね。
しかし、こうした小さな問いかけは、日々学校があり、行くか行かないかで葛藤している中では
とても話題に出しにくいものです。
カウンセリング内でも、よく「本当は聞きたいこと、ちょっと会話したいことがあっても
雰囲気的になかなか話せないんです」という親御さんからのお声をうかがいます。
それは、その時期が特別に空気がぴりぴりしていて、緊張感があったりお子さんの様子を見ても、元気がないことが一目瞭然でとてもじゃないけれど質問なんてできない…というご状況だからでしょう。
だからこそ、ストレスが少なく、心が元気になっている長期休み期間に、こうしたちょっとした質問から、お子さんの心が何を求めているかどのような将来を想定しているかなどを確認いただきたいのです。
こうした小さな問いかけから、お子さんの心の状態を知ることができますし、また将来についてどのような思いを抱えているかが見えてくることで、お子さんをサポートするための方向性が明確になります。
とはいうものの、いつどんなタイミングで質問してみよう、そんなことを親子で話せるような雰囲気が今はない、、といった場合もございますよね。
近くにいらっしゃるご家族だからこそ、難しいこともあります。
そんな時、全く関係がない第三者だからこそお話できることもございますのでお気軽にお声がけくださいね。
私たちも、一緒に皆さまのより心地よい日々について考えてまいります。
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