ゲームやスマホは取り上げるべき?~とある高校生の親御さんが出した答え~
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤です。
カウンセリングの場でよく話題になることのひとつが
子どものゲームやスマホとの付き合い方をどうしたらよいのか
たしかに、いつ見てもゲーム、いつ見てもスマホ、となると
見ている側としてはあきれるやら怒りたくなるやら・・そんなことありますよね。
子どもたちはゲームやスマホで何をしているのか
そもそも子どもたちは、ゲームやスマホで何をしているのでしょうか?
何をしているのかな・・・もう少し詳しくいうならば・・・目的が何かな?という視点でみるといかがでしょうか。
実は以前、こんなことがあったんです。
子どものゲームやスマホを取り上げていた親御さんがある日・・・
とある高校生の女の子はスマホゲームが大好きで、
スマホゲームの話はとても機嫌よくしてくるけれど、
学校や進路の話になると途端に不機嫌になってしまうのだそうです。
親御さんとしては「このままずっとゲームしかしない生活になったら・・・」と思うと心配で、
つい厳しい言葉をかけてしまったり、スマホを取り上げたりしていたとのことでした。
子どもはそんな親御さんに反発して「うるせぇ!」「だまれ」など言い返してきていました。
ですが、そんな親御さんがある日、
「スマホを取り上げるのをやめました」
とお話されたのです。
詳しい事情を聴いてみると・・・
ある日、子どもがゲーム友だちの話をしてきました。
ゲーム友だちは不登校の子もいれば、進学に悩んでいる子もいる。
社会人もいて、自分より幼い子たちもいる。
そんないろいろな環境や世代の仲間たちが、ゲームを介してつながっていました。
自分の悩みを話したり、時には誰かの悩みをみんなで考えたり、
勉強を教えたり教えてもらったりすることもあるとのことでした。
ゲームに没頭する子どもが知らず知らずのうちに学んでいたこと
親御さんはそのお話を聞いて、
実際に会ったことはない者同士でも、そこにあるのは親御さん自身の日常となんらかわりのない人とのかかわりだなと感じたそうです。
私たち大人は、人生の途中からインターネットを知った世代がまだまだ多いですよね。
ですが、子どもたちにとっては生まれたときからそこにあったものです。
もしかしたら、私たちが思いもしないような使いかたができるのは子どもたちのほうかもしれません。
そこには子どもたちのこれからにとってプラスになる学びもたくさんありそうです。
ゲームやスマホを子どもたちはどんな目的で使っているのか、
意外な答えが返ってくるかもしれないですね。
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