”6月病”にお気をつけください!!!
こんにちは。
不登校支援センター東京支部の園田です。
いつも不登校支援センターのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
夏が近づくにつれ、気温が高くなり疲れを感じやすい時期になりましたが、
皆さんは体調を崩されていませんか?
こまめに水分をお摂りいただき、夏バテにお気をつけください。
本ブログでは夏バテにも関係する”6月病”についてみなさんと考えていきたいと思います。
”6月病”をご存じですか?
まずみなさんに質問させていただきますが、”6月病”をご存じでしょうか?
おそらくほとんどの人が「初めて聞いた」とリアクションされるのではないでしょうか。
では”5月病”はいかがですか?
”6月病”と聞いたリアクションとは異なり、知っている方が多いように思います。
”6月病”というものは4月から新年度がスタートし、入学や入社、異動のタイミングで自身を
取り巻く環境が変わり、そこから夢中になって2か月を過ごした後に
出る急性の適応障害の一つです。
実際に今お子さんが「学校に行きたくない」、「習い事を辞めたい」と言うようになって
いませんか?
お子さんからのSOSをまずは受け止めてあげてくださいね。
では”6月病”と”5月病”の特徴を見て行きましょう!
”6月病”と”5月病”の特徴について
では2つの特徴について下記にまとめてみました。
【6月病】
- 適応障害の1つ
- 環境が変わり2か月という長い歳月が経った後に発症する(我慢する時間が長い)
- 慢性的な心身の不調 → 長期化しやすい可能性がある
- うつ病の入り口と言われることが多い
【5月病】
- 適応障害の1つ
- 5月のゴールデンウィーク明けに発症することがほとんど
- 心身の不調は約1か月間と限定的に起こる → 一過性の症状で終わることが多い
いかがですか。
どちらとも適応障害の1つではありますが、発症時期や症状が長期化するかどうかでも違いが
あることが分かりますね。
新社会人、新入生にとって環境が変わる時期だからこそ、「その環境に慣れないといけない!」
と焦りを感じ、ストレスを抱く方が多いようです。
環境に慣れることは大切なことではありますが、心配な面もあります。
例えば”5月病”で言うと、ゴールデンウィーク明けから心身の不調を感じ、
学校や会社への行き渋りが強くなる方もおられます。
特に”6月病”は実際にゴールデンウィーク頃から心身の不調を感じてはいますが、ひたすら
我慢して不調を自分自身で誤魔化してしまうことも少なくありません。
その結果、症状が慢性化し長期化しやすくなりなかなか復帰することが難しくなる可能性
があります。
余談ではありますが、新型コロナウイルスが流行したことにより、ストレスや疲れの原因が
多様化し7月、8月に発症する、つまり”7月病”、”8月病”を引き起こすケースが増えている
ようです。
どんな症状が出るの?
”5月病”および”6月病”の症状の違いはあまりないようです。
症状としては下記のものが挙げられます。
- 集中力の低下
- 気持ちの浮き沈みが激しくなる
- 睡眠の質が悪くなる → 睡眠時間が短くなる、夜中に何度も覚醒してしまう等
- 食欲の低下および食事が楽しいと感じなくなる
- 動悸
- めまいや吐き気
ただ注意しなければいけないのが、”6月病”は心身の症状が慢性化する傾向が強いようです。
その結果、治るまでに時間がかかることから「うつ病」を発症する方もいるようです。
ではお子さんに対してこの時期にどのような関りをすればよいのか、考えていきましょう!
お子さんへの関わり方について
まずはこの時期はお子さんだけではなく、ほとんどの大人子どもが心身の不調を感じることが
比較的多いようです。
確かにお子さんから「学校に行きたくない…」、「疲れた…」、「何もしたくない…」など
気持ちを吐露されると親御さんも焦りを感じてしまうかもしれませんね。
焦りを感じないようにすることは難しいですが、「この時期にはよくあること!」だと少し
前向きに考えていただければと思います。
特に”6月病”を発症したお子さんは4月から心身の症状を感じずつ
頑張って耐えてこられたかもしれません。
まずはお子さんの頑張ってきた気持ちを受け止めてあげてください。
そして、なぜ今まで耐えようとしていたのか、頑張ろうと思ったのかをお子さんに聞いてみましょう!
「新しい環境に馴染みたかった」、「新しい友だちを作りたかった」などお子さんの本当の気持ちが
返ってくると思いますよ。
あと少しで夏休みを迎えます。
長期休み前で少しでもご不安に思うことや相談されたいことがございましたらお気軽に
初回面談を受けてみてください。
センターでお待ちしておりますね。
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