お子さんの「推し活!」をどう思われますか?
こんにちは。
不登校支援センター東京支部の園田です。
いつも不登校支援センターのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
5月に入り、気温も上昇し夏を感じるほどの猛暑日も増えてまいりました。
しっかりと水分補給していただき、お身体をご自愛くださいね。
最近、カウンセリングの中でよく「推し活」について話をする機会が増えたように感じます。
実際に買って来たグッズを見せてくれたり、参加予定の推しのイベントについて教えてくれる
お子さんが多いです。
実際に「推し活」をしている全体の中高生は26%もいると言われています(約4人に1人)。
その市場規模も約7000億円とされ、特に十代の若者の中で流行しています。
統計によると推し活をされるお子さんのほとんどが月に1万円を使っているという現状もあります。
では親御さんがお子さんの「推し活」についてどう思っているのでしょうか?
お子さんの「推し活」と聞いて…?
私が実際に親御さんにお子さんの「推し活」をどう思うのか、質問をしてみました。
すると、下記の内容が返ってきました。
- 推しを作るのは良いが、お金を躊躇なく使うため心配になる場面が多い…
- 推しを作るより勉強やスポーツなどに時間を割いてほしい…
- イベント等でトラブルに巻き込まれてしまうかもしれない…
このようにお子さんの推し活についてはどちらかと言うと、マイナスなイメージを持たれている
方が多いと感じました。
親御さんが抱いている”不安”は確かにあると思います。
実際に私のクライエントさんの中でもイベントやグッズに高額なお金を払う子もいらっしゃいますし、
なんならそれしか買わない、そのためだけにお金を貯める子も多いです。
ではお子さんが「推し活」を行う目的は何なのでしょうか?
「推し活」を行う目的とは…
ここで親御さんご自身のことについて考えてみてください。
皆さんも学生の頃などはアイドル等の「ファン」になった経験はございますか?
CDを買ったり、ライブに行ったり、応援グッズを作ったりなど意外と経験をされている方も
多いのではないでしょうか。
私も高校生の頃は韓国のグループや歌手にハマったことがあります💦(要らない情報ですね)
では皆さんはなぜアイドルや歌手などの有名な方を応援されてたのでしょうか?
顔がタイプ、スタイルが良い、声や話し方が好き、面白い等、応援する目的は多岐に渡るでしょう。
しかし私のクライエントさんの多くが「推し活」をする目的として、
「推しと自分の類似点が多く親しみを持てるから」と答えてくれるお子さんが
非常に多いと感じております。
もちろん、容姿や性格をリスペクトすることを目的に「推し活」をされているお子さんもいます。
しかし、自分と経験したことが似ている、同じ気持ちになったなど、「推し」との関連を第一に
考えるお子さんが増加傾向にあります。
では実際に「推し」とどのような類似点があるとお子さんは考えているのでしょうか?
「推し」との類似点とは…
実際にお子さんに「推し」とどのような部分が似ているかについて質問してみました。
その結果が下記のとおりです。
- 推しが自分と同じように不登校の経験をしていた
- 現在の家庭環境が推しの幼少期と似ていた
- 自分が抱えている不安な気持ちを推しも同じように抱いていた
このように推しと経験とお子さん自身の経験が似ていると感じるお子さんが多いと感じました。
そこで「分かる!」と共感するタイミングが増え、その人を応援(推し)たくなるようです。
類似点から「推し」に共感することで…
では最後になりますが、お子さんが「推し」に共感することで何を求めているか
考えて行きましょう!
多くのお子さんは「推し」が自分と同じ経験をすることで、どのとうな行動を執ったり、
気持ちの変化があったかに注目されております。
自分自身の環境を変えるために、「推し」の経験から学ぶことが大きくあります。
自分自身が現状から一歩進める”ヒント”を「推し」から吸収することで気持ちの整理を促し、
変化を求めているのかもしれませんね。
しかし最も大切なことは自身に共感して欲しい気持ちをお子さんが強く持っているということです。
お子さんが「推し」に共感を抱くように、お子さんも周りに共感して欲しい気持ちを
お持ちかもしれません。
ご家族に話したい、友だちに話したい、先生に話したいなどお子さんは自分の気持ちに
共感してもらえる機会を探っています。
お子さんのお気持ちを受け止め、どのくらい共感がとれているかがキーポイントになります!
もしよろしければお子さんが「推し活」をする”本当の目的”に目を向けていただければと思います。
そこから見えてくるものがあるかもしれません。
少しでもご相談されたいことがございましたら、お気軽に初回面談にお越しください。
お待ちしておりますね。
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