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大型連休明けに学校を休みがちになった際の対応③ ~認知論から対応を考える~

こんにちは。

不登校支援センター東京支部の本沢裕太です。

今年の大型連休は、遠出をされる方が多かったようですね。

休み明けのカウンセリングでは、色々な所に行かれたお土産話をたくさん聞かせてもらいました。

皆さん、それぞれの素敵なお時間を過ごされたのではないでしょうか。

さて、前回は「幸せの3条件」の中の「貢献感(人の役に立てると思えること)」について紹介させて頂きましたね。

今回は、「他者信頼(相手を信頼できる対象と思えること)」について紹介したいと思います。

他者信頼とは何か?

他者を信頼できると感じるとき、それは何かをしたからではなく、無条件で相手を認められるときです。

心理学者のエリクソンは「基本的信頼(basic trust)」という概念を提唱し、この信頼感がどのように生まれるかを次のように説明しています。

「子どもは養育者との関わりを通じて、この世界は良いところだ(怖い事ばかりではない)、他者は信頼できる(嫌な人ばかりではない)、自分は愛されている(ありのままの自分で良いのだ)と認識していく」

このように、誰かに無条件で受け入れられることで、自分自身も他者を無条件で受け入れられるようになるのです。

信用と信頼の違い

「信用」と「信頼」という言葉の違いについて、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

不登校支援センターでは、以下のように説明しています。

  • 信用:条件つきで人を信じること
  • 信頼:無条件で人を信じること

では、もし自分が辛い状態のときや助けを求めたいとき、SOSを出しやすいのはどちらでしょうか?

条件つきの関係性は、条件が満たされているときだけ成り立ちます。たとえば、次のようなものです。

  • 学校に行っているから、ゲームをしていい
  • お手伝いをしてくれたから、お小遣いをあげる
  • いい子にしているから、プレゼントをあげる

このような条件つきの関係性は、条件が満たされない時にネガティブな感情を引き起こすことがあります。

また、自分が条件つきでしか認められないと、他者にも同じように条件をつけてしまいます。

他者信頼を築くには、まずは身近な関係の方から「信頼」されることがきっかけになることが多いです。

身近な関係の方から無条件で信頼されることで、他者も同じように信頼できる対象と感じられるようになります。

最後に

いかがでしたでしょうか。

「お子さんを無条件で信じる」というのは、体現するのは簡単ではないかも知れません。

親御さんからの声掛けや対応などについて、一緒に考えていきたいと思っております。

是非一度お話をお聞かせくださいね。

続きは、また次回以降でお伝えしたいと思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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