不登校は何故増えているのか?
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
5月になり、新生活に慣れてきている方も居れば、頑張り過ぎてストレスを抱えている方や現実と理想のギャップに悩まれている方もいらっしゃるかも知れません。
気持ちを整理する中で、ご自身のペースを作って頂けると幸いです。
さて、今回は「不登校は何故増えているのか?」についてお話をしたいと思います。
年々増える不登校の数
不登校は年々増えております。令和5年現在の不登校数は小中学生で約30万人に達すると言われております。少子化と言われる中、不登校の数は増加しており、対応や対策を国としても市町村としても講じていますが、歯止めがかかりません。
また、この数はあくまで「小中学生」の数であり、幼稚園・保育園、高校生や大学生の数を含んでおりません。高校生に関しては通信制学校を利用している場合、どの様な状況であれ、数には含まれない傾向にある為、実際の学校に行くことが出来ない状況や外に出られていない状況の子どもの数は未知数と言えます。
さらに、学校を卒業したからと言って、不登校が改善するケースは少なく、社会的に見れば「引きこもり」や「ニート」など、としてカウントされています。
つまり、「不登校」は減ることなく、今も言葉や意味を変えながら増加していると言えます。
不登校は何故増えているのか?
それでは、何故、不登校は増えて居るのでしょうか?
大抵の方は不登校が増えているのは何か「原因がある」と考えていると思います。
例えば、家庭環境や学校内のいじめなどがよく上げられます。
しかし、現在の不登校の子どもに対して「原因論」で当てはめて考えてしまうと、不登校改善には至り辛いです。
また、原因論で考えてしまうと、学校に行けない子どもは学校に行かないための原因を作り、大人はその原因を取り除く行動を取ります。それを繰り返し行うことで、原因は解決されず、不登校は増々深刻になってしまいます。
この様なやり取りを経て、解決できず、不登校支援センターに来談されるケースが後を絶ちません。
この様な状況からみると、世の中の対応は適度ではありますが、適切な不登校対応とは言い辛く、結果的に不登校が増えてしまっていると考えております。
不登校を減らすために必要なことは何か?
それでは、不登校を減らすために必要な働き掛けはどの様なことでしょうか?
それは「子どもの行動目的を促すこと」です。
現在の不登校対応は
・やる気が出ることを待つ。(心のエネルギーの充電)
・居場所をつくる。(バーチャル空間を含む)
・好きなことをさせ、嫌なことを考えさせない。
この3つが主な対応になっております。このやり方が当たり前になり、10年以上経っておりますが、減ることはなく、むしろ増えている現状です。
確かに、このやり方を行うことで復学出来た子どもも居ます。しかし、回復した子どもよりも回復できずに居る子どもが多いことに注目されていない現状があります。
何故、注目されないのか?それは不登校の正しい改善方法が確立されていないからです。
しかし、不登校支援センターは今までのやり方とは違い「子どもの行動目的を促すこと」に注力しており、復学を果たす子どもや社会復帰している子どもが増えております。
子どもによって回復する目処は当然異なりますが、適切な促しをすることで、子ども自身が進路を定めることができ、社会へ戻って行くことができるとも言えます。
行動目的を促すために必要なことは?
さて、行動目的を促すために必要なことは何でしょうか?
それは「適切な不登校対応と理解」になります。当たり前ではありますが、この部分が社会全体でまだまだ不十分と言えます。
さらに、理解を深めた上で、社会的な協力が不可欠になります。
不登校を家庭“だけ”の問題にしていることも大きな問題ですし、その協力関係も不十分であることも問題となります。
相互理解をする上で、専門家を中心とした対応や対策を正しく進めて行くことがとても大切です。
今まで不登校の状態が改善しなかった方や疑問に思っている方が居ましたらご相談やご連絡を頂ければと思います。
不登校支援センターは今まで解決出来なかった不登校問題に対しても真摯に向き合っております。学校関係者やPTA、行政関係の方も含めて、一度不登校問題を見直したいとお考えの方、今まで不登校の状態が改善しなかった方や疑問に思っている方が居ましたらご相談やご連絡を頂ければと思います。
不登校は社会問題の1つです。
皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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