お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

不登校の子とデジタル機器のお話②

こんにちは。不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
今回は、前回のブログでご紹介したスマホやタブレット等のデジタル機器について
ご家庭の中での効果的なルールはどんなものか?について、より詳細にお伝えしていく
機会としたいと思います。

前回のブログはこちらから
↓↓↓
不登校の子とデジタル機器のお話①

効果的なルール

前回のブログで、効果的なルールとして下記をお伝えいたしました。

①どのようなルールにするか、子ども本人からの提案を聞く
(その妥当性は親御様も一緒に検討する)

②決めたルールを守れなかった時に、どのような対応を取るか、これも本人からの提案を聞く
(その妥当性は親御様も一緒に検討する)

③途中でルール変更は可能であるから、変更したいときはその交渉をするように事前に伝えておく

④親御様も何らかのルールを設ける

こちらについてより詳細に考えていきましょう。

効果的なルールについての詳細

①どのようなルールにするか、子ども本人からの提案を聞く
(その妥当性は親御様も一緒に検討する)

親御さんから「一方的に押し付けられたルール」になると、子ども達としても「強いられた感覚」が強くなり、反抗期も相まったりすると反発してしまうことが多くなってきます。ですので、どのようなルールにするかを子ども達にも提案させて、そのルールに対してより主体的に関わってもらうような仕組みが大切になってくると言えます。ただし、あまりにも突拍子もないルール(例えば1日20時間ゲームをやって良いルールにする!など)が提案された場合は親御様としてもその妥当性を吟味し、適切なものなのかを検討していくことが求められると思います。

②決めたルールを守れなかった時に、どのような対応を取るか、これも本人からの提案を聞く
(その妥当性は親御様も一緒に検討する)

ルールを守れなかった際に、どんな事をその代替行為として実施するのか、こちらも子ども達に決めさせておくと「ルールを守るためのルール」を作ることが出来ます。ペナルティのような感じに聞こえてしまうかもしれませんが、あくまでも自身を律するために検討しておけると良い項目になります。中には「もし守れなかったら、次の日のゲームは無しにするよ」などと子どもが考えたケースもありました。

③途中でルール変更は可能であるから、変更したいときはその交渉をするように事前に伝えておく

無断でルールを変えてしまうといった事が無いように、事前に「もしこのルールがあまりにも守るのが難しいものであったり、意にそぐわないものであればルールを変更するということについて検討することも考えるから、その時は言ってきてね」と伝えておくことが大切になってきます。社会人でも、締切日の目安は伝えるものの、難しそうだったら交渉するといったことがありますよね。子ども達にも一度決めたものがどうしても守れなそうな場合には、そのルールを無かったことにするのではなく、しっかりと親御さんに相談したり交渉したりすることをしておいてほしい所です。

④親御様も何らかのルールを設ける

子ども達は平等、対等といったことを求めます。自分にだけ強いられるルールがあることに、なかなか納得できないこともあるでしょう。ですので、親御様もデジタル機器の管理という分野でなくとも、例えば「お父さんはお酒を飲むのを●本までにするね」とか「お母さんはドラマを見る時間帯を●時~●時までにするね」など、子ども達と‟共に”ルールを守っていく仕組みがあると効果的と考えられます。

最後に

昨今、スマホ依存症やゲーム依存症といった言葉をよく耳にするため、2回にわたって「デジタル機器」についてのお話をしてまいりました。
親子関係というのはある意味とても特殊な関係で、そこには様々な感情や思いがあるため
ルールや理屈では測れないような事もたくさん起こりえると感じています。
今回ご紹介したものも、今の家庭という「現場」で運用できる状態ではないと思えるほど、
難しい側面もあるかもしれません。

ですので何よりも、普段から親子間における信頼関係やコミュニケーションを大切にしておいて頂きたいというのが大前提になってくることと思います。

私たちカウンセラーも、ご家族の皆様のサポートをしたいと考えておりますので
デジタル機器に関わらずお困りのことがありましたらお気軽にご連絡いただけますと幸いです。

本日は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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