ヘリコプターペアレントと不登校の関係性について
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
3月に入り、花粉症の人にとっては辛い時期となりましたが、如何お過ごしでしょうか?
お身体ご自愛頂けると幸いです。
さて、今回は「ヘリコプターペアレントと不登校の関係性について」お話をしたいと思います。
ヘリコプターペアレントとは?
最近、不登校支援センターの検索ワードでも上位に入っている「ヘリコプターペアレント」とはどういう意味があるのでしょうか?
「ヘリコプターペアレント とは、特に教育機関における、子ども自身のことや、その経験、問題に対し、過剰なまでの注意を払う親を指す。この名称は、ヘリコプターのように「頭上をホバリング」し、子どもの生活のあらゆる側面を絶えず監視している様子から名付けられた。」
とインターネット上では書かれております。
一昔前でいう、「毒親」の一種となります。また、「過干渉」とも捉えられます。
その上で、今回のヘリコプターペアレントの問題は「過剰なまでの注意を払う」ことになります。
当然、「子どもの為を思って」行動されることだと思いますが、あまりにも心配が大きくなる時や失敗をさせたくない思いが強くなると、守る意識から管理の意識に変化してしまい、この様な心理関係になってしまいます。
ヘリコプターペアレントの関係が続くと不登校になる?
では、ヘリコプターペアレントの関係が続くと不登校になるのでしょうか?
答えとしては「直接的な原因とは言えない」です。
しかし、この関係性が続くと「自立することがし辛くなる」と言えます。
実際、「不登校の現場で親御さんがお子さんに望むことは何ですか?」と聴くと多くは「子どもが自立すること」です。
つまり、「自立出来ない可能性がある」や「自立のさせ方が良く分からなくなっている」ことを示唆いると思います。
自立出来ない子どもの特徴
ヘリコプターペアレントの関係を続けることで子どもの自立が出来なくなる可能性があります。その上で、自立出来ない子どもの特徴としては
・自分のことを良く分かっていないこと
・人の意見に流されやすい。
・目標や目的を立てることが苦手。分からない。
・責任転嫁する。
・自分のことにあまり興味がない。
などが上げられます。
これらの状態になる原因の一つとして、ヘリコプターペアレントの状態が続いてきた可能性はあります。
また、「責任転嫁」をすることや「目標・目的を立てること」が該当する場合に不登校という状態を選択する可能性が高まります。
ヘリコプターペアレント状態の親御さん
ヘリコプターペアレントの状態の親御さんが不登校状態の子どもを持つと、子どもとの接し方が指示的になり易く、それを理由にして不登校が悪化し、最悪な場合は家族との関わりを持たなくなる可能性もあります。この様になると、親御さんとしても子どもの接し方が分からなくなり、どうすることも出来ない状態になる場合もあります。
また、自立することを目標としつつも、子どもの為に先周りしてしまう傾向がある為、挑戦したい気持ちを削いでしまってる可能性もあります。
この行為も不登校になった場合、様々なリスクになる可能性があります。
その理由としては不登校の子どもの傾向として「意欲が無い」ことが言えます。
意欲は「自分がしたい・やりたい」という気持ちに比例するものですが、先周りし過ぎることで自分からの発信が極端に少なくなります。
つまり、ヘリコプターペアレントの状態の親御さんは子どもの為と思い過ぎることで、子どもの意欲に制限を掛けている可能性があります。
子どもの育て方・接し方にお悩みの方へ
如何だったでしょうか?
子どもの子育ては本当に大変であり、相談することも何処にすれば良いか分からないことがしばしばあります。
不登校は症状として現れる一つであり、現れない状態で年を重ねることがあります。
今回のブログを読んで頂き、何か感じる部分があれば、不登校でなくともご相談頂けると幸いです。
皆様のご相談をお待ちしております。
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