家族で不登校と向き合うときに大切なこと
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
まだまだ寒暖差が大きい中ですね。みなさまお身体ご自愛ください。
今回のブログでは、子どもが学校に足が向かなくなった際、
まずどのようなことを大切に考えていったらよいかについてお伝えしたいと思います。
家族で不登校と向き合うために・・・
子どもが学校に行きたがらない、学校のことを話すと暗い表情をする、などの
子どもの様子が見えたとき、
みなさんはどのような気持ちになり、どのようなことを考えるでしょうか。
初回面談の際に、親御さんとお話をすると、
●とても心配で、どのように導いてあげたらよいのかわからない
●子どもにどう対応したらよいのか不安
●不登校の理由や原因がわからず、なんで行けないのかイライラもやもやする
など、さまざまなお気持ちをお聴きすることがあります。
動揺やショック、焦りなどを抱え、親御さんご自身にも負担がかかることも多いかと思いますし、
そんなとき、どのような心持ちで向き合っていったらよいか、迷うこともありますよね。
家族で不登校と向き合うために大切なこと①
まず大切になるのは、とってもシンプルな言い方をすると、
「その子どもと向き合うこと」になります。
どういうことかと言うと、
子どもが不登校の状態になったとき、ついつい周りは、
”不登校の子どもにはどう対応したらよいか””不登校の子どもにどう声をかけるか”
と、「不登校への対応」に目が向いてしまいます。
もちろん不登校への情報や知識を身につけることも大切なことなので、
カウンセリングの中でも「不登校とは」というお話もさせていただくのですが、
対応方法や関わり方は「不登校の子どもにはこうする」と一括りにはできませんし、
子ども自身は、「不登校」という視点で扱われたくない、と感じている子がほとんどです。
●○○ちゃんはいまどのように感じているだろう
●○○くんにとって学校はどんな場所なんだろう
●○○ちゃんが少しでも安心して過ごせるようにするにはどうしたらよいだろう
など、「不登校だから」ではなく、
「○○ちゃんだから」「○○くんだから」というその子ども自身に向き合っていくのが大切になります。
家族で不登校と向き合うために大切なこと②
また、ご家族でサポートを考えていく際、
ご両親やご兄弟、おじいちゃんおばあちゃんなど
ご家族みなさんがどのように感じ、どのように行動したほうがよいと思っているのか、
それぞれの思いや方針が異なることも多くあります。
むしろ、ぴったりみなさんの足並みが揃っている・・・というケースの方が少ないかもしれません。
時代背景やこれまで育ってきた環境などによって、考え方が多様にあるのは当然のことですので、
そのときには、ご家族みなさんの気持ちや考えをお話し合いしながら、
●その子どもの心理状態や段階の理解
●不登校の情報、知識、認識のすり合わせ
●どういった意図、目的でそのサポートをしていくのか
などを共有していくことが大切になります。
家族で不登校と向き合うために大切なこと③
3つ目になりますが、これも忘れずに大切に思っていただきたいなと感じるのは、
「家族だからこそ支えになることがたくさんある」ということです。
「私たちにはなにができるんでしょうか」とカウンセリング時にご相談いただくこともあり、中には「何かしてあげたいのに何もできなくて・・・」と
自信をなくされている親御さんもいらっしゃいます。
画期的な提案や魔法のようなすぐに元気になる励ましの言葉などはなかなかありません。
●おうちの中で安心できる環境があること
●身近にいてくれて、困ったときには話を聴いてくれること
●自分の状況や気持ちを理解してくれること
など、
こうした家族の存在はそれだけで心強く、子どもにとって支えになるものなのです。
その関係性や安心感が築けるのは、ご家族だからこそのものがあると思います。
「何かしてあげなきゃ」とプレッシャーにお感じのときは、
「いま家族の中でできていることってなんだろう」
「他に支えになることってなんだろう」という視点で考えていただけたらなと思います。
家族だけで向き合うのがつらいときはご相談を
ご家族みなさんの協力が、子どもの大きな勇気に繋がります。
一方で、しんどい気持ちを抱える子どもに対して落ち着いて対応することは、もちろん大変難しいことでもあります。
家族だからできること、
カウンセラーだからできること。
それぞれを共有しながらサポートしていけたらと思いますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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