不登校の居場所づくりで意識したいことーその2ー
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
新年明けましておめでとうございます。
1月、新年となりましたが、皆様の今年の抱負はどの様な物でしょうか?
今年も良い一年になることを祈っております。
さて、今回のブログでは「不登校の居場所づくりで意識したいことーその2ー」についてお話して行きたいと思います。
不登校の居場所づくりに必要な事
不登校の居場所づくりに必要な事は何でしょうか?
最近、文部科学省が推進している1つにメタバース空間があります。いわゆる仮想空間ですが、その中の教室に通い、授業を受けたり、先生や生徒と会話をしたりすることで、「居場所」として行く仕組みです。
学校に行けない子や勉強に自信が無い子にとって、とても良い導入になると思います。
また、夜間学習が出来る施設やフリースクール、学校内だと保健室や特別支援教室などもあります。
しかし、1点気を付けなければならないことは「そこが“ずっと”居場所」にならない様にすることが大切です。
なぜならば、不登校傾向の子どもは「安定傾向」を好む為、居場所が一つできると「そこで安定したい」、「ここに来ていればうるさいことは言われない」など、動かない理由・変わらない理由を考え始めることが多くあります。
当然、居場所づくりに大切なことは「安心・安全」です。その安心・安全の使い方や将来への展望を見据えた上で、どの様に子どもを誘導して行くのかがとても大切になります。
つまり、不登校の居場所づくりに必要な事は「安全・安心な居場所づくり」と安定し過ぎないタイミングでの次への展望になります。
何故、不登校傾向の子どもは変化を好まないのか?
では、不登校傾向の子どもは変化を好まないのでしょうか?
どの方でも、環境が変化することにストレスを感じると思います。そのストレスに対して、不登校傾向の子はより敏感であり、勇気を出すことが難しいと感じております。
それに伴い、考え方があまり前向きに考えられない為、「やったとしてもどうせ上手く行かない」と思ってしまう為、「今が良いならそれで良い」という考えになり易いです。
その為、「したいこと」は薄く、「変わらないこと」が濃く出やすいため、変化を好まないことを選びやすいです。
自信のなさ、自己を肯定することが出来ない
不登校傾向の子どもは「したい」、「やりたい」という気持ちが薄いと言えます。良く、ゲームや動画視聴、漫画など、熱中している様に見える方もいらっしゃいますが、何か目標や目的が無い場合、その熱は冷め、新しいものが出ればまた再熱する、それの繰り返しになることが多くあります。
大会やコンテストなどの様な目標があれば、それに向かって努力することができ、自己肯定感に繋がるケースもありますが、そこまでの熱量が無い場合、自己肯定感が付く機会はとても少ないです。
その為、「居場所」を選ぶ際、「好きな時に来て、あなたのペースで良いよ」、最初の内はこの声掛けで問題無いですが、時間が経てば自力で立ち上がり次へ向かう保障はありません。
「居場所づくり」において、「安心・安全」が最優先事項ではありますが、その点だけで不登校の子どもを復学させる、社会復帰させることは非常に難しいです。
「時間が経てば」、「心のエネルギーが溜まれば」とよくインターネットや雑誌で目にされることが多いと思いますが、「いつまで」や「具体的な話」はあまり見かけられません。
時間は有限であり、子ども達にとっての青春時代は今しかありません。
居場所づくりで最も意識して頂きたいことは「自信を付けられる場所、付けさせてもらえる場所なのか?」です。
この点も含め、不登校支援センターでは支援させて頂いております。
・何から始めれば良いのか分からない
・どの様に動けば良いか分からない
など、何か分からないことがありましたら、先ずはご相談下さい。
皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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