子どもが悪いことをした時、どんな言葉をかけていますか?
こんにちは。
仙台支部の上原です。
本日は子どもが悪いことをしたときについて考えてみます。
普段はどんな対応をしているでしょう?
子どもが悪いことをしたとき。
悪いことにも色々種類はあると思いますが、犯罪などではなく一般的なマナーやルールの範囲だとします。
そんな時、どのように接しているでしょうか?
例えば、
- ・〇〇という理由があるからやっちゃいけないよ、と諭す
- ・何故やってしまったんだろう、と理由を聞く
- ・どうしてこんなことをしたんだろう、と原因を探す
- ・繰り返さない為に何を気を付けてこうか、と再発防止を目指す
などなど、他にも色々な接し方があると思いますが、皆さんは如何でしょうか?
良く言われる「頭ごなしに怒る」などの対応をされるかたは少ないでしょう。
それはあまり良くないことだと認知も広がっているように感じます。
なのでさらに一歩進んで「どんな風に接するか」を考えてみましょう。
何の目的でその話をするのか
子どもが悪いことをしたと知った瞬間は動揺します。
そういうときはつい反射的に対応してしまうことが多いです。
とりあえず理由を聞いたものの「なぜいま理由を聞いたんだろう」と後で考えてみたら特に目的もなく聞いていたことに気付く場合もあります。
もう気付かれた方もいるかもしれませんが、諭すにしろ、理由を聞くにしろ、大切なのはその目的です。
自分はどんな目的でその言葉かけや態度をとっているのか、が大事なんですね。
動揺した時に感情的な行動をとってしまうのは仕方ないことではあります。
熱いものを触った時に慌てて手を引っ込めるようなものです。
それ自体は悪いことではなく、自分を守るための行為です。
ただ相手が人間である時、その反射的な防衛で相手を攻撃してしまうことがあります。
悪いことをした子どもに「なんでそんなことをしたの?」と聞いたら、子どもは自分を守るために嘘をつくかもしれません。
嘘に気付いたあなたは嘘をつかれたショックで「悪いことをしたのに反省もせず嘘をついて逃げようとするなんて!」と怒りの感情が湧くかもしれません。
そこまでは自然なことです。
ではその怒りの感情のまま「嘘をつくのは良くないことだ」と話した出したらその子は素直に聞く子でしょうか?
これは性格や考え方によって違いがありますので、素直に聞く子も、反発する子もいるでしょう。
だからこそ感情のまま接する前に、自分が何の目的でこの言葉を子どもにかけるのか、を一度考えてみるのが良いかもしれません。
すぐに言葉を返さなくてもいいのです。
一度考えることで自分自身も少し冷静になれる可能性もあります。
落ち着いて自分の目的を考える。
これを意識するだけでも結構接し方が変わってきたりします。
最後に
一概に「こういう時はこう接しましょう!」という絶対の正解はありません。
だからこそ自分が何を目的としてそれをするのか、を考えるという視点が大切に思います。
少なくとも感情的に行った言動より反省もしやすく次につなげやすいです。
場合によっては「反射的に対応したので何を言ったか覚えていない」なんてこともありますからね。
とはいえどんな風に接したらいいか考えてみても悩む。
そんなときはご相談ください。
一緒により良い対応を考えてみたいと思います。
それではまた。
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