お子さんがゲームに夢中になる本当の理由とは…
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター東京支部の園田です。
いつも不登校支援センターのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
11月に入りましたね。寒さも少しずつ増してきて防寒対策も大事になる季節ですね。
私も11月から電気毛布を出してしまいました…朝なかなか起きれくなる未来が見えます。
さて今月のブログのテーマとして「ゲーム」を取り上げようと思います。
その理由としては私が担当するクライエントさんから「子どもがゲームに夢中になりすぎている」
と相談を受けることが本当に多いからです。
皆さんのお子さんはどのくらいゲームをされていますか??
カウンセリングの際に親御さんがお子さんに対して警鐘を鳴らすこととして「プレイ時間」が
あります。
私のクライエントさんでも平均的に5時間程度、最も長い時間で16時間プレイしている
ケースもあります。16時間と聞くと驚きますよね!
私も子どもの頃は兄の影響もあり、小学校の頃からゲームをしておりました。
歴史が好きだったということもあり、無双系のゲームにハマっていました。
休みの日は本当に長くゲームをやっていたこともあり、母にゲーム機を隠されたり、叱られたり
してきた経験が多くあります。
ブログを読んでいただいている親御さんもそういった思い出があるかもしれませんね。
何かに没頭するという心の背景には何があるでしょうか。
例えば勉強時間を長く取る目的には「良い成績を取りたい」、「苦手意識を変えたい」
などがあります。
ではゲームに没頭するお子さんにはどのような目的があるのか気になりませんか?
今からお子さんがゲームに没頭する目的について少し覗いてみましょう。
ゲームをする目的とは…
私が考えるお子さんがゲームをする目的は以下の通りです。
- ただ楽しみたい
- 勝ちたいという欲求を満たしたい
- 努力して目標を成し遂げたい
- 寂しさを忘れたい
- 親御さんに今の気持ちを分かって欲しい
もちろんゲームをすることによって気持ちの高揚を感じたり、レベルアップしたい、強い武器、
味方を手に入れたい、何よりも敵に勝ちたいという欲求を満たす目的を持つこともあるでしょう。
大人になっても趣味の一環としてゲームをされる方も多いかと思います。
しかし私がカウンセリングをする中でお子さんにゲームをする理由を伺うと、黄色で表示
している理由がほとんどでした。
◆努力して目標を成し遂げたい
ゲームをする努力とは何でしょうか。ご両親はおそらくゲームを努力するのではなく、
宿題や習い事、人とのコミュニケーション、そして学校へ登校することに努力してほしいという
気持ちを強く持たれていると思います。
もちろんお子さんにもゲーム以外のことに努力を注ぎたい気持ちはあります。
しかし教科書を見ると教室の情景を思い出したり、習い事で学校の同級生と会うと
気持ちが不安定になるなど、不安が常に隣合わせにいます。
そういった心の状態の中でも何かを成し遂げたいという気持ちにお子さんはなります。
ゲームのレベル上げ、強い敵を倒す、なかなか手に入れることが出来ない武器を手にするなど
今出来る範囲で努力することが大切です。それが学校以外のことでも。
私のクライエントさんもカウンセリング中に「あの武器を絶対手に入れる、あの敵を絶対に倒したい」
と強い気持ちを伝えてくれることがあります。
◆寂しさを忘れたい
私はお子さんからゲームをしている時の気持ちを聴くことがあります。多くのお子さんが「寂しい」
という気持ちを伝えてくれます。
学校に行っていない時は一人で家で過ごし、友だちとも遊べません。またご両親、ご家族も外に
出ているため会話をする機会が少ないです。
そういった時に考えてしまうことは「学校に行っていない自分について」が多いと感じます。
「どうして行けないんだろう…」、「家族・友だちからどう思われているだろう…」という不安
を抱いてしまいます。そういった気持ちを紛らわすためにゲームという存在があるのかも
しれませんね。
◆親御さんに今の気持ちを分かって欲しい
ゲームを長くするとほとんどの場合、親御さんから叱られたりゲーム時間の制限を受けたりする
場合があります。
それはもちろんお子さんの睡眠時間の確保やしなければいけないこと(宿題や家事等)
をして欲しいために叱ったり制限すると思います。
しかし先ほどお伝えをした通りお子さんはゲームをしている時もついつい不安を感じてしまいます。
その不安を少しでも軽減するためにゲームをしていることを一度考えていただければと思います。
長時間ゲームをすることでこれだけゲームをしてしまう理由、そのお子さんの心の背景に焦点を当てて
見るとはじめて分かることもあるかもしれません。
★まとめ★
まずはここまでお読みいただきありがとうございます。ゲームをする目的は楽しいことをする
だけではなく色んな目的が潜んでいるかもしれませんね。
『ゲーム = 悪!』と捉えるのではなく、お子さんがゲームに夢中になる本当の深層心理について
少し考える時間を持っていただければ幸いです。
少しでもお子さんの「ゲームとの向き合い方」について不安な点やご相談したいことが
ございましたらお気軽に初回面談を受けてみてください。
センターにてお待ちしております。
失礼いたします。
関連ワード: カウンセリング , ゲーム , ゲーム中毒 , コミュニケーション , ストレス , 不安 , 不登校 , 不登校支援センター東京支部 , 宿題 , 睡眠