お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

お子さんに、初めて「学校に行きたくない」と言われたら・・・⑥

こんにちは。 不登校支援センター東京支部の本沢裕太です。  

2023年11月の注目の縁起のいい日

11月23日(祝)は、祝日と友引、吉日の一粒万倍日、母倉日が重なっており、新しいことを始めるには縁起の良い日とされておりますので、何か気になっていることがありましたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

さて前回は、内発的な動機でも、報酬や外発的な刺激によってモチベーションが低下してしまう「過剰正当化効果」についてお伝え致しましたね。

今回は、「コンフォートゾーン」と、その抜け出し方についてお伝えしたいと思います。

コンフォートゾーンという言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるかと思いますが、改めて説明させて頂きますと

「ストレスや不安がなく安心して過ごすことができる環境」のことです。

人間は、適応能力の高いなので、一度習慣となった行動パターンや思考パターンに安心感を抱きます。

例えば、

  • 朝起きたら、スマホの画面をチェックする
  • 出かける前にシャワーを浴びる
  • テレビを観ながら食事をする
  • 決まった時間の電車に乗る

などです。

みなさんも気付いたら繰り返している行動ってございませんか?

こういった行動や思考は、様々な背景や経緯があり、今の状態に至っておりますし、「そうしないと自分にネガティブなことが起こる」と考えている可能性がありますので、

誰かから批判をされたり変化させられようとすると、本人のショックが大きかったり、強い抵抗を示したりすることがあります。

ただ、そのままだと本人の行動パターンや思考パターンが凝り固まってしまい、狭い選択肢の中でしか活動ができなくなってしまうかも知れません。

そんな時は、「認知的再評価」という考え方を参考にして頂けたらと思います。

認知的再評価とは

こちらは、ご自身の認知(今の感情、思考、身体の状況、など)を振り返り、再評価をする(捉えなおす、ポジティブな面に気づく)ことです。

一人でも可能ですが、誰かと話しながら振り返る方がやりやすいかも知れません。

例えば

「皆の前で発表することになった」としましょう。

それに対して、

①「皆の前での発表は恥ずかしいし、嫌だな・・・」 と思う子もいますし

②「やった!皆から注目されるチャンスだ!」 と思う子もいますし

③「別に好きでもないけど、嫌でもないからやるか」という子もいます。

②、③の子は、再評価をする必要はありませんので、①の子の様に考えてしまった場合に、どうするかを一緒に考えていきます。

どうしても避けたいことなのであれば、避けられる方法や手段はあるのか、を確認します。

上記の場合は、、、強いて言えば

先生や友人・クラスメイトに相談し、その思いを伝えてみて、打開策はないかを一緒に考えてもらうなどが無難かも知れません。

もし、避けることが難しいのであれば、

  • 何を「嫌だ」と感じているのか
  • どうなったら恥ずかしいと想像しているのか
  • そもそも「皆の前で発表する」ということには、どんなメリットやデメリットがあるのか
  • もし達成できたとしたら、自分にはどんなメリットがありそうか

など、自分の気持ちを振り返り、整理しながら考えていくことで、最初の印象を再評価できるかどうかを検討していきます。

もし、最初の印象とは違った思いが芽生えるのだとしたら、捉え方が少し変化しているかも知れませんね。

この時に上手くいかない例としては、

  • 頭ごなしに否定される
  • 他者の価値観を押し付けられる
  • 他の人と比較される
  • 時間や選択肢など制限される

といった状況が加わってしまうケースです。

ご本人が安心して、自分の気持ちを確認し、向き合う場所や時間を作ってあげられると良いかも知れません。

支援センターのカウンセリングでは、お子さんだけでなく、親御さんも、ご家族の皆さんが安心してご自身のお気持ちと向き合える時間をご用意しております。

気になることがございましたら、一度ご相談にいらしてみてください。

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