カウンセリングを受ける適切なタイミング
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
厳しい暑さも徐々に緩和され、秋の風を感じる今日この頃、皆さんいかかがお過ごしでしょうか?
今回のブログでは「カウンセリングを受ける適切なタイミング」についてお話して行きたいと思います。
カウンセリングとは?
皆さん、カウンセリングを受けた経験はありますか?日本の中でカウンセリングを受けたことがあると答える方はまだまだ少ないと思います。
また、日本人の気質的なものもあるのか「知らない人に自分のことを話すことに抵抗を感じる」と答える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに見ず知らずの人に最初から自分のことを打ち明けることは私でも難しいと感じます。実際に相談することが出来る相手とは皆さんにとってどの様な人でしょうか?
私は少なからず信頼している人になら話をすることが出来ると考えております。
しかし、信頼関係をつくることは時間が掛かる作業だと感じる方も多いのでは無いでしょうか?
実際に知らない人と親友になることは難しいと思いますが、その道のプロの話は割と聴き入れることができ、「この人にならこの分野の話が出来る!」と感じる方は多いと思います。
本来、カウンセリングは身近な人の間で行うことが出来るものですが、深いその分野の話になればなるほど、知識と経験が必要になります。
話の中身も自分の心に関わることなので、インターネットで調べて直ぐに解決出来るものではありません。
その上で、カウンセリングは相談することで自分の心の中を整理し、自分のことを知り、自分なりの答えを見つけ、自分なりのペースで進むことが出来る様になります。
これが本来のカウンセリングの醍醐味になります。
カウンセリングを受ける適切なタイミングとは?
では、カウンセリングを受ける適切なタイミングはどの様な時なのでしょうか?不登校の子どもに対しては不登校の6段階の中の「初期」の段階からカウンセリングは必要となります。
「初期」段階の特徴は「身体症状」が現れる段階と言われ、主に3つの特徴が上げられます。
① 頭痛
② 腹痛
③ 睡眠に関わること
①や②の頭痛や腹痛は頭が痛いことやお腹が痛いことを主に訴え、その場から動けないと主張することが多いです。しかし、実際に病気かどうかは判断し辛いため、親御さんとしては頑張らせるかどうかの判断が難しい状況と言えます。
③の睡眠に関わることは「寝れない・寝ない」や「起きれない・起きない」状態です。
その為、身体症状が表れてきた場合、基本的には病院に行かれる方が多くいらっしゃると思います。(※有名な病名の1つとして、起立性調節障害が上げられます。)
もちろん、ちゃんと病名を付けられる方もいらっしゃいますが、不登校状態の症状の場合、「何もないですね」や「軽い症状ですね」とドクターから言われます。
また、この症状の場合、「学校に行かなくても良いよ」と言われた後や「学校に間に合わないと思う時間」になると今までが嘘のようにケロッと治る場合も一つのサインです。
その為、「あれ?さっきまで頭が痛かったと言っていたのにゲーム(スマホ)をしてる」や「お腹が痛いのにご飯を普通に食べられてる」と感じた方も多くいらっしゃるのでは無いでしょうか?
この状態が何回も繰り返されていると「不登校の初期段階」に当てはまる為、カウンセリングが直ぐに必要と言えます。
カウンセリングの醍醐味
それでは、この状態からカウンセリングを受けることで得られることは何でしょう?
親御さんの場合は今の状況をお話しして頂くことで、どの時期からサインが出ているかを振り返ることができます。また、この状況で何が必要で、どの様にすれば良いのかを整理することが出来る為、具体的な対策を取ることが出来ます。
子どもの場合、多くは「学校に行けない理由が分からない」と答えることが大半な時代になっています。その為、「何故、学校へ行けないのか?」と聴いてしまうと「分からない」状態に入ってしまう為、答えを詰まらせてしまいます。
不登校支援センターのカウンセリングでは「学校に行きたくない“目的”は何か?」という観点からお話をする為、違った視点で話を展開することが出来ます。その中で、子どもの行きたくない根本的な部分を見ることが出来ます。
ただし、先程もお話ししましたが、信頼関係が成り立った上で得られる内容となります。
症状が出たらお早めに行動を
初期段階の身体症状が表れた段階で来られる方はとても少ないです。「何とかなるだろう」という考え方が多く、出だしが遅くなることもしばしばあります。時間が経過してしまうと復帰までもその時間分が必要となります。
子どもの状態が少しでも当てはまる場合はお近くの不登校支援センターにご相談ください。
親御さんのお話を整理する中で、最善の対応を一緒に考えて行けると幸いです。
心よりお待ちしております。
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