やる気スイッチを入れるには?まず知っておきたい大切なこと
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤です。
夏の終わりが近づいてきましたね。
夏休みもあと少し、地域や学校によってはすでに新学期を迎えているかもしれませんね。
いずれにしても長いお休み明け、大人も子どももなかなかエンジンがかからない時期でもあります。
今回は、やる気スイッチのお話をしたいと思います。
やる気スイッチはどこにある?
そもそもやる気ってどうしたら出るのでしょう・・・
大人の私たちも、やる気を出すって簡単ではないですよね。
やる気はやらないと出ないなんて言われたりもします。
とはいえ、何のきっかけもなく何かをやってみるというのはそれだけでストレスがかかるものです。
それがやりたいことではなく、やらねばならぬことならなおさらですよね・・・
だからこそ、やる気スイッチを見つけたい!
ここでまず知っておくべきことがあるんです。それは・・・
やる気スイッチを入れることができるのは本人だけ
ということです。
やる気スイッチを入れるのは本人だけ、でも・・・
そんなぁ・・・って思った方、落胆させてすみません。
でもここからが大切、スイッチを入れることができるのは本人だけですが、
スイッチを入れるきっかけを作ってあげることはできますよ!
きっかけというのは、もちろん自分から生み出すこともありますが、
案外、自分以外からもたらされることが多いものです。
- 何気なく目にした情報
- 誰かに言われた一言
- 友だちがやっていたこと
例えば、
- 新しいゲームが発売される(どんなゲームなのかな)
- これ面白いんだってよ!(そうなんだ!)
- 昨日からはじめてるよ!!(私もやりたい!!)
こんな風に、私たちは思った以上に自分以外から影響を受けています。
だからこそ、周囲の声かけや対応が大切!なんて言われるわけですよね。
やる気スイッチのきっかけ作りに大切なこと
では、どんなふうに対応したらいいのでしょう。
ここで大切なことがその子の価値観に合う対応かどうかです。
たとえば、100点満点のテストがあったとして、
お子さんが90点を取ってきました。
親御さんとしてはどんな声かけをされますか?
すごいねぇ!、90点も取れたんだね!
そんな風に褒めてあげたくなるかもしれません。
これって、ちょっとした落とし穴があるんですよ。
それは・・・90点を褒められて、うれしくない場合もあるということなんです。
実はこういったエピソードは、カウンセリングではよくお聴きするんです。
この場合、90点がすごい点数だというのは、親御さん側の価値観であって、
子ども自身の価値観とのずれが生じている状況なのです。
子どもの気持ちとしては 「あと10点で100点だったのに・・・!」 と思っていたとしたら、
90点を褒められたことは歯がゆい気持ちになるのかもしれません。
やる気スイッチを入れるきっかけを作りたい、そう思ったときには
その子自身の価値観(考えかた)に合わせた対応が必要不可欠なんです。
実際に、90点を取った子に「あと10点!惜しかったねぇ」と親御さんが声をかけたら
「あと少しだから頑張りたい!」と俄然やる気になったエピソードもあります。
繰り返しになりますが、大切なのはその子の価値観を知ることなんです。
最後に
子どもの価値観を知っていくことは、特にカウンセリングの初期段階で私たちが大切にしていることのひとつです。
ご家庭での日常のやり取りをお聴きすることや、学校の先生から言われたことなどもその大きなヒントになりますし、
価値観の理解のひとつの方法として、心理検査も取り入れています。
目の前のお子さんのやる気スイッチを入れるきっかけを作りたい。
そんな風に思われたら、ぜひ支援センターのカウンセラーに相談してみてくださいね。
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