子どもを「見守る」って何でしょうか?
みなさん、こんにちは。
不登校支援センター東京支部の園田です。
いつも不登校支援センターのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
少しずつ気温が上がり、街を歩いていると半袖の方をよく目にするようになってきました。
熱中症等のニュースも増えてきましたので、こまめに水分補給して体調に注意してくださいね!
本日は、皆さんにとってお子さんを「見守る」とはどういうことなのかについて一緒に考えてみましょう。
私が担当しているクライエントさんからよく質問としていただくのが、その「見守り方を教えて欲しい」というものです。
皆さんは、スクールカウンセラーや担任の先生、心療内科の先生からよく「お子さんを見守りましょう」と アドバイスを受けた経験はございますか?
おそらく、ほとんどの方が経験あると思います。
しかし、皆さんはこう感じませんでしたか?
「どのように見守るのか、いつまで見守るのか?」と。
私もクライエントさんからよくそのお話を聴かせていただきます。
「見守る」と「ほったらかす」は別の意味!!
私はよくクライエントさんに「親御さんはどのようにお子さんを見守られていますか?」と質問を
投げかけることがあります。
ほとんどの親御さんからは「特に…子どもの好きなようにさせている」と返答をいただきます。
もしかすると親御さんはお子さんに対して「学校に行きなさい!」、「宿題をしなさい!」、「起きなさい」」など日常的に声を上げられていたと思います。
毎日だと疲れますよね…
そういった言葉を減らす、そしてお子さんの楽しいことだけをさせてあげるとどうなりますか?
まずは親御さんの○○しなければいけないという気持ちは和らぐと思われます。
また、お子さんも学校や友人関係などから抱えていたストレスから一時開放されるでしょう。
しかし、ここで注意をしなければいけないことがあります。
そういった行動の中で「見守る」をされていますか?
何もしないことは「見守る」にはなりません。
この期間にどれだけ知らなかったお子さんについて知れるか
ということが重要になっていきます。
今までお子さんに対して気を遣ったり、注意を払ったりされて来られましたよね。
その時はどうでしたか?
親御さんの気持ちの休める時間もなかったはずだと思います。
それでは今はどうですか?
お子さんとの接し方を変え、良い距離感が保たれているので、もしかするとお子さんに対して気を配る負担が少なくなっているかもしれません。
そういった気持ちの変化から今まで見つけることができなかった”お子さん”について知るきっかけが
あるかもしれませんね。
それでは「見守り方」について一緒に考えてみましょう。
「見守る」という行動は単に何もしないということではなく、子どもの事を気にかけながら、助けを
求めてきたときにアドバイスをするということです。
気にかけると言っても過度にではなく、良い距離感を保ちながらお子さんの変化を観察していただければと思います。
では、少し「見守る」という行動の例を挙げてみましょう!
✓子どもの悩みを一緒に考えていく
お子さんは学校に行かないことで気持ちの整理をされている場合があります。
その中で先生、友人関係などの人間関係が悩みとしてあるのであれば、親御さんに対してアドバイスを求めてくる一面もあるかもしれません。
その際は、一方的な助言ではなく、一緒に悩みについて考えてみてください。
✓外部刺激を与える
この期間はお子さんと共にする時間を増やしてみてはいかがでしょうか。
旅行や趣味を共にする、それが難しそうであれば外食に出かけたり、近所を一緒にウォーキングするなども良いかもしれません。
ポイントは行ったところのない場所に行くのがおススメです!!
家でいるとついつい、youtubeやオンラインゲームに集中してしまうので、視野を広げるきっかけになります。
✓あの言葉を言ってみる
あの言葉って何だと思いますか?
そうです。今まで親御さんが毎日のようにお子さんに伝えてこられた「学校に行ってみない?」という言葉です。
これを伝えるとまたお子さんの緊張感が高くなってしまうんじゃないか。
今まで「見守ってきた」ことが台無しになってしまうのではないか、と思われたかもしれません。
しかし、少し学校からの距離を取り、精神的かつ肉体的に休めているこの時期にふと聞いてみると
違った反応が返ってくるかもしれません。
これまで挙げていた例はあくまで一例に過ぎません。
ただ、すべてに共通していることとしてお子さんに対しての「受容共感」、「優しい声や表情」、
そして「信頼」です。
この期間は親御さん、お子さんにとって気持ちを整理し、心の余裕を築く時間になります。
親御さんの焦る気持ちもあるかもしれません。ただ、こういう時こそお子さんと時間を共有し、
大切な思い出を作ってみてくださいね。
何かご不安なことや気になられることがございましたら、いつでもご相談ください。
それでは失礼いたします。
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