不登校解決現場レポート

先を見据えた行動で不登校を支援

こんにちは。
仙台支部の上原です。
本日は不登校支援の戦略について考えてみたいと思います。

目先のことと将来のこと

我々は不登校の支援をしている際に2つの視点で物事を考えていると思います。
それが「目先のこと」と「将来のこと」です。

意味はそのままで目先のことは「明日どうするか?」のようなもの。
将来のことは「どんな大人になっていたいか?」のような話です。

学校に行かないという行動に私たちが不安を感じるのもこの2つが大きいと思います。

  • 「今」ほかの同級生たちは学校に行っているのに…
  • 「将来」この状態で生活していけるのか…

反対にそこがクリアされていれば不安は少ないかもしれません。
例えば「学校には行っていないけれど、貯金が100億円ある」みたいな状態などはそうかもしれません。
将来生活していくことが出来そうだ、と見立てがあればそこまで不安は感じないでしょう。

2つの視点と言いましたが結局見ている所は同じなのかもしれませんね。
でも将来の話をしてもピンとこない子が多いです。
それは何故でしょうか。

今と先が繋がらない

これは私自身子どもの頃に感じていたことですが、学校に行くことと将来のことが結びつかないという感覚がありました。
例えばプロ野球選手になりたい子が野球の練習をするのはすんなりイメージ出来ると思います。
ただ子ども時代に特に大人になった時にこうなりたいというビジョンがなければなんとなく学校に通っていても役に立つのか分からないし頑張る気になれなかったりします。
私も友達と遊ぶとかゲームをするとか楽しいことをしたいという感情の方が強かったです。

将来に不安を感じていないといえば聞こえはいいですが、これは何も考えていないだけですね。
小学生くらいまでならそれでもいいですが、中学高校と年齢が上がるにつれ、それでは厳しくなっていくでしょう。

誰だって辛いこと面倒なことはしたくないですし、楽しいことだけしていていいならそれを選ぶでしょう。
でもそれでは生きていけないので必要なことをしていくわけですが、そこが理解できている子は案外少ないかもしれません。
もしくは「分かってはいるけど…」と頭での理解と感情の折り合いがついていない状態かもしれません。

そして理解したときにも自分の将来の姿がイメージ出来ていないと今なにをすればいいのか分からなくなったりします。
上で述べたプロ野球選手のような明確な目標があれば話は別ですが、そういった目標を持っていることは少ないです。

言い方は悪いかもしれませんが「何となく生きている」状態の子が多いでしょう。
先が見えていなければ当然今とは繋がりません。
つまり最初にそこを設定できれば今の行動にも変化を作りやすいと言うことです。

どうやって今と未来を繋げるか

将来どうするかなんて聞かれても分からない子が多いでしょう。
大人だって20年後どうなっていて、その為に今何をしていますか?と聞かれて明確に答えられる人ばかりではありません。
日々の仕事に追われて今日を生きるので精一杯なんてことも良くあります。
だからこそ子どものうちにそういったことに目を向ける習慣や考え方を身に付けるのはとても大切な事だと思います。

そんな面倒なこと考えたくないよ~という場合は「とりあえず学校に行っておけ」となるわけです。
実際毎日登校して課題をこなし何となくでも必要なことを出来ている人はとやかく言われないですし、生きていくことも割と出来ています。
脚を止めているのであれば考えていく必要があり、それが嫌ならば言われたままに行動することになるわけですね。

別にどちらが正解というわけでもないですが、今不登校をしている君自身はどっちがいいかな?と考えるきっかけを与えてあげたいです。
頭ごなし学校へ行けというのも、学校になんて行かなくても大丈夫と言うのも違う気がします。
自分の将来の為に今どうして行くのか。
それを考えるのか考えないのか。

まずは自分の現実に向き合っていきたいですね。
それではまた。

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