「なんで学校に行かなきゃいけないの?」と子どもが言い始めたら
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、よくカウンセリングでも話題があがる、
「なんで学校に行かなきゃいけないの?」という子どものことばについて考えていきたいと思います。
「なんで学校に行かなきゃいけないの?」
もしかしたらこのブログを読んでいただいている親御さんの中にも、
「こどもが”なんで学校に行かなきゃいけないの?”と聞いてきたが、なんて答えたらいいかわからない」という経験をされた方がいるかもしれません。
●学校には通っているものの、嫌々ながら聞いてくる
●学校をお休みしている中で、「学校に行こうね」と声をかけるとその質問が返ってくる
●不登校の兄弟姉妹を見て、その言葉を投げかけてくる
など、「なんで?」ということばがお子さんから出てくる状況やタイミングはさまざまありますが、
親御さんとしても少しドキッとすることばなのではないかと思います。
もしみなさんのお子さんが「なんで学校に行かなきゃいけないの?」と聞いてきたとしたら、
みなさんはどのようにお話しますか?
正しい答えとは?
これまで、この質問に対していろいろな表現で学校の大切さを伝えてこられた親御さんが多くいらっしゃいました。
●「学生である以上、学校は行くものなんだよ」
●「勉強だけじゃなく、友達関係などを学ぶところなんだよ」
●「学校に通うことで、将来の選択肢も増えるんだよ」
など、親御さんとしても悩みながら丁寧に伝えるものの、
お子さんの反応はイマイチ・・・なんてことをよくお聴きします。
どう伝えたら納得してくれるのか、と困ってしまうこともありますよね。
「どう答えるのが正解なの?」と迷ったときは、こんな風に考えてみるのも一つかもしれません。
それは、
「子どもはその答えを知りたくて質問しているのか?」という視点です。
質問のようで質問でないことば
例えば・・・
朝お子さんがなかなか起きてこず寝ているときに、
「いつまで寝るつもりなの?」と親御さんが声をかけるとします。
このときの親御さんのことばの意図として、
「何時まで寝るつもりなのか具体的に教えてほしい!」という意味合いが強いでしょうか?
「そろそろ起きてほしい!」という意味合いが強いでしょうか?
・・・おそらく、後者だと感じる方が多いのではないでしょうか。
このように、疑問形のことばではあるものの、「答えを知りたい」わけではないことって案外あったりしますよね。
上記は少し極端な例かもしれませんが、このようにことばには文字通りの意味だけでなく、さまざまな意図や背景を含んでいることがあるのです。
そのことばの背景は何か?
子どもから「なんで学校に行かなきゃいけないの?」ということばが出てきたときには、
「子どもが納得できる正しい答えを言わなきゃ!」と焦る必要はありません。
まずは、本当にその答えが知りたいのか?という視点で、
どういう気持ちから出てきたことばなのか?を丁寧に聞いてみてくださいね。
「学校に行きたくない気持ちを吐き出したい」
「しんどい気持ちをわかってほしい」など、表に見えづらい子どもの気持ちが隠れているかもしれません。
日々の中で「どのように対応したらよいかわからない」という場面は多々あるかと思います。
お困りのことがあればいつでもカウンセラーへ相談くださいね。
一緒に考えていきましょう。
関連ワード: カウンセリング , コミュニケーション , 不登校 , 不登校支援センター大阪支部 , 学校に行く意味 , 答え , 親子関係