お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

不登校を再発させたくない方に知っておいてほしいこと③

こんにちは。 不登校支援センター東京支部の本沢裕太です。  

初夏の陽気が心地よく感じられる時期となりました。

今年のGWは規制も緩和され、ご旅行や帰省された方も一段と増えたのではないでしょうか。

GWが終わり、夏休みまでの期間を少し憂鬱な気持ちで過ごしていたりしませんか?

よく言われる「五月病」に陥らないよう、メンタルを整えていきたいですね!

良く耳にされることも多いかと思いますが、呼吸を整えることで交感神経・副交感神経の働きを調整することができます。

目安は、息を吸った長さの2倍の長さで息を吐くことを意識してもらい、吐き切ってみてください。

(3秒吸ったら6秒吐く。4秒吸ったら8秒吐く。等)

肺が空っぽになり、新鮮な空気を取り込みやすくなります。

お手軽にできることの1つですので、気が付いた時にやってみてくださいね♪

さて前回は、「宿題をやる」という行動の背景について、書かせて頂きました。

今回はその続きで、「宿題をやらない」という背景について考えていきたいと思います。

「宿題をやらない」という背景について

どんなことが挙げられるでしょうか。

①問題の解き方が分からない

②解けないという現実と向き合うことを拒絶している

③宿題以外のことで疲弊してしまって、そこまで気持ちの余裕が持てていない

④お子さんの中での優先順位が低い

⑤「宿題を終わらせなきゃ・・・」とは思うが、もしやり始めて終わらなかったらどうしようと不安に感じてしまう

などが考えられるかと思います。

そういった状況の中で、「やった方がいいのは分かっているが、なかなか手がつけられない」という葛藤が生じている可能性があります。

その気持ちに、どのように寄り添えると、本人の中でのハードルが下がりやすいかなという視点が大切になってきます。

気をつけたいポイントとして・・・

中には、特定の教科だけ、特定の単元だけ取りかかれるお子さんもいらっしゃいます。

お子さんが一度できたことは、周りの大人からすると、「もう乗り越えられた」「一度できたのだから、もうできて当たり前のこと」「次もできるだろう」と認識されがちです。

ですが、お子さんからすると、

  • その時はたまたまできた
  • 今回は条件が揃っていた

と感じていることもあり、まだまだ習慣化はされていないことが多いのです。

すると

周りの人から → 「一度できたから、次もできて当たり前だよね」

本人     → 「今回はできたけど、次もできるかは分からないな」

という認識のズレが生じてしまい、その結果、「またやらなくなってしまった・・・」という錯覚が、本人も周囲も気持ちを落胆させてしまうという出来事に繋がってしまいます。

その状態から、再び一歩踏み出すには余りにも大きな障害となることも多く、大変残念に感じます。

1つできることが増えたら・・・

1つできるようになったら、次のステップに・・・と背中を押したくなるお気持ちも分かりますが、一度深呼吸していただいて、まずはできたことを一緒に振り返って頂けたらと思います。

  • 今回はどうしてできたと思う?
  • 今のペースで続けていけそう?
  • 長期的に考えた時に、ペースダウンした方が良さそう?
  • 慣れてきたら、次はどれだったら手をつけられそう?

など、お子さん自身にも振り返ってもらうことで、「以前よりもできるようになっている自分」を実感できると、モチベーションのコントロールにも役立つかと思いますので、ぜひお試しください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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