不登校の現状が変わらないことで困っている方へ
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
4月の新生活から少し慣れて来た5月となりますが、皆様如何お過ごしでしょうか?
不登校のご相談はGW明けから多くなり、6月にピークとなります。
ただ、親御さんの心理として、1か月は様子を見たくなる傾向にあります。
しかし、この1か月で対応しなければ、悪化した状態でご相談されることが多くあります。
そこで、今回は「不登校の現状が変わらないことで困っている方へ」と題して、お話をさせて頂きます。
今の子どもの不登校の現状はどうですか?
不登校傾向の子どもを親御さん側から見た時に、どの様に感じていらっしゃるでしょうか?
・やる気が無い。
・怠けている。
・何を考えているか分からない。
など、子どもの状態を親御さんから見た際に、様々な角度で見ていらっしゃると思います。
その上で、学校の先生やお医者さんから、「今は見守りましょう。休ませましょう」と言われてしまうと親御さんとしても納得をされてしまうと思います。
そこから月日が流れた時、先程の状況が変わっているか?が大切なポイントになります。
基本的に原因がはっきりしていない場合の不登校対応は「待つ」ことが効果的にならない場合が多くあります。
1か月経つ中で変化があまり見られない際はその子どもにあったやり方ではない可能性が高く、別なアプローチを考える必要があります。
現状が変わらないことに子どもの反応はどうか?
現状が変わらないことに対して、一番危機感を持つのは親御さんだと思います。「今は見守りましょう。休ませましょう」と伝える側は良かれと思って伝えていますし、言われた子ども自身は「それで良いんだ」と納得していると思います。
この様な展開になると、「危機感を持っている親自体が良くないのでは?」と感じてしまう方が多くいらっしゃり、ご自身を責めてしまう傾向にあります。
しかし、本当に不登校をどうにかしたいと親御さん自身が考えているのであればば、危機感を持つ必要は当然あります。
ただ、この危機感を持つことで気持ちが急いてしまう場合、それを子どもにストレスやプレッシャーを与えることはNGです。
何故ならば、家庭不和の原因になってしまい、それを理由に学校へ行かなくなるからです。
つまり、不登校の子どもに対しては手順をしっかりすることが大切になります。
不登校の子どもは今の現状に困っているか?
さて、ここまでは子どもの状態を中心にお話をさせて頂きました。
ただ、この状況に本当に困らなければいけないのは不登校の子ども自身でなければなりません。
この「困る」という状況になりにくいのが不登校の子どもの特徴になります。
その上で、
・学校に行きたいと思ってるけど行けない。
・体が動かない。
・何も考えたくない。
など、困っている様に感じる言葉をよく耳にすると思いますが、本当に困って居れば行動に移すと思います。しかし、困っている“風”になってしまうのは、困り方が分からない場合も含まれます。
私達が不登校の子どもを支援する際に大切にすべきポイントは「今の現状をどうやったら困らせることが出来るか?」になります。
ただし、物理的に困らせること、例えば
・ゲームやスマホの禁止・制限
・何かしらのバツを与える。
・困るのではないか?と誘導する話し方
は反発の要因や家庭不和の原因、子ども自身が考えなくなる要因になるますので、なるべくしないようにして頂ければと思います。
困らせ方が分からない方へ
如何だったでしょうか?
この困らせることが出来ずに、最終的には見守ることを選択される方が非常に多いです。結果的に時間を掛けて不登校が解決出来る方も居ます。
しかし、解決できない方も多いのが現状であり、4070問題などの親が子どもを見続ける可能性もあります。
また、前向きに言えば、「この不登校の数年間は」と捉えることも出来ると思いますが、その内の1年間があればもっと出来たこともあると思います。
今の不登校の状態に対してしっかりアプローチをした際に子どもから「変わりたいと思った」という言葉よく聞きます。
その言葉が出せるように、大人からの働き掛けがとても必要です。
家庭だけで頑張り続けることには限度があり、親子だからこそ言われたくない、言いたくない事もあると思います。
ボタンを掛け違えた場合、気付かない時は誰かから指摘してもらう必要があると思います。
カウンセリングはこの掛け違いに気付ける場でもありますので、今の状態に親御さん自身が困っている、諦めている様でしたら、一度ご相談下さい。
皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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