【再投稿】専門家が教える新学期の時期にやってはいけない不登校対応とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
ようやく上着を手放せる頃合いとなりましたね。
いざ迎える新学期(4月)
今の時期は新学期に向けた準備や、時間を過ごされている方が多いのではないでしょうか。 カウンセリングでも、新学期に向けた様々な話をしています。
- 昨年度の振り返り
- 新年度に向けた計画立てやその実行について
中には、GW前後の過ごし方の話をされているご家庭もいらっしゃいます。 ただ、新年度に向けて、前向きな話だけがカウンセリングの現場でされているかというとそうとは限りません。
- 新年度への不安
- どのように対応していいのかという焦り
など、戸惑いを抱えられていることを話される方も多くいらっしゃいます。 新たな時期を迎える際に、期待と不安という言葉があるように、皆さんの心の揺れ動きは大きくなりやすいものですね。 では、期待と不安が合い舞うこの時期だからこそ、【すべきではないこと】についてお話します。
新学期ですべきではない対応とは?
年度末から、年度初めに掛けて不登校支援センターへ初回の面談に訪れる方からは
「何をすればいいのかわからない。」
このような話をとても多くいただきます。 しかし、何をすべきかということは、子どもの心理状態や登校状況において大きく異なるため、子どもの状態把握ができていないうちに詳しくお話しすることは難しいのですが、状況の悪化を防ぐために、すべきではないことをお話しすることが多くあります。 では、すべきではないこととは一体何かと言いますと・・・
【先回りしたり、むやみにハードルをさげること】
とお伝えしています。 とにかく何かしら子どもに動いて欲しいという親御さんはとても多くいらっしゃいますし、我々も子どもにとってどのようなことが望ましいかを共に考えていきます。 そこで周りの方が、子どもの先回りをしてしまい、ハードルを下げるような提案や話をすることは避けられた方が望ましいと言えます。 例えば、
- 朝から学校に行くのが難しいのであれば、保健室から登校するのはどう?
- まずは、学校の前まで行ってみない?
- テストは0点でも良いから受けておいでよ。
- 時間をずらせば誰とでも会わなくて済むよね。
等のことです。 このような提案を仰りたいお気持ちも分かりますし、子どものためを考えてこその方も多いかと思います。 ただ、周りからこのようなハードルを下げてしまう声かけや提案をされた子どもの中には、
- 「もう、普通に登校する事は無理だと判断されたんだ」
- 「他のみんなと一緒が良いのに」
- 「テストを受けるからには、受けるだけでなく良い点を取りたいのに」等
レッテルを貼られてしまったと感じてしまったり、子どもの気持ちやプライドを傷付けてしまう可能性があるのです。 学校には行けていなくても、子どもによってはプライドや、自分なりの考えを持っている場合が多くあります。 ですので、むやみに周りの方がハードルを下げてしまうと、
- 親子関係の悪化
- 不適切行動の助長
- 問題の責任転嫁
等が生じてしまい、状況が悪化してしまう場合があります。そのため、
【先回りしたり、むやみにハードルをさげること】
これはできるだけ避けていただきたいと思います。
ただ、例外があります。
それは、子ども自らがハードルを下げた提案や、ハードルを下げても良いのかなという話をして来た場合です。 そのときは子どもと共に考え、時には親御さんの考えを伝えてみてあげてください。 子どもと話が出来る状況を、先ずは作っていくことが大切です。
まとめ
親御さんや周りの方の「何とかしてあげたい!」というお気持ちを有効活用するために、順序をしっかり意識してみてください。
先回りをしてしまうと、時には子どもが果たすべき責任を奪ってしまったり、不登校の解決が遅れてしまう場合があります。 ですので、まずは、先回りやハードルを下げるのではなく、コミュニケーションを取りやすい環境を作る事が先決です。 ただ、コミュニケーションと言ってもどうしたらいいのか分からないという方や、ただ待っていることは難しいという方も多いと思いますので、分からないのであれば、まずは我々にご相談ください! まだ新年度に向けて諦める時期ではありませんし、有耶無耶を晴らすことが出来る時期ですので、我々も精一杯支援させていただきますので、お待ちしております。
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