【再掲載】不登校の子どもに自信を持たせたい!その時にできる心構えとは。【後編】
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
前回のブログでは、自己効力感を高めていく。というお話をさせていただきました。
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不登校の子どもに自信を持たせたい!親が家でできることって何?【前編】
今回のブログでは、実際にカウンセリングで行った事例を紹介し、
読んでいる皆さんに、イメージを持っていただきたい!と、思っております。
ここでとある女の子のお話です。
絵を書く事が好きで、かつ、得意なお子さんがいたのですが、
決して描いた絵を、人に見せる事はありませんでした。
その子は、「見せるのが恥ずかしいし、見せるほどでもないから…」
という事を言っていました。
せっかくの上手な絵なので、私は見せて欲しいと伝えました。
すると、とあるカウンセリングの際に、その子が1枚の絵を持ってきてくれたのです!
その絵はとても上手であり、私は持ってきてくれたことにも感動し、その子にとあるお願いを。
「誰が描いたって言わないから、この絵を飾らせて欲しい!」
最初は恐縮しきりでしたが、了承してくれたのです。
直ぐにその絵を張ると、その子は恥ずかしそうにしながらも、嬉しそうにしてくれました。
その後、カウンセリングに来た際に、飾られた絵を見た他のご家庭の親御さんやお子さんから、
- 「先生、あの絵上手ですね!先生が描いたのですか?」
- 「あの絵を描いたお子さんは何年生ですか?」
- 「あの絵すごいね!」
- 「私も描いて来るから飾ってくれる?」
といったようなお話や、感想を沢山頂きました。
そのことを描いてくれた子に話すと、とても喜んでくれたのを覚えています。
すると、次回のカウンセリングの際にとある出来事が起こったのです。
それは…
自分から、飾って欲しいということで、新しい絵を描いて持ってきてくれたのです!
その絵もとても上手であり、もちろん直ぐに部屋に飾りました。
そこ子は、恥ずかしそうにしながらも、とても喜んでくれました。
更に、今度、また持ってくる事も言ってくれたのです。
いかがでしょうか。
この出来事の流れこそが、自己効力感が高まった。という事なんです。
- 自分の絵を通して、良い印象を持ってもらえた。
- そして、自ら絵を描いて持ってきた。
- 更に、自分から絵を持ってきてもいいか聞いてきてくれた。
最初は、絵を飾ることに消極的だった子が、自分から描いてみよう!と、思えたことがポイントです。
もちろん上手な絵でしたが、私が意識した点としては、
絵を描いて持っていってみよう!と思えた気持ちです。
その子は、きっと不安もあったと思います。
その中でも、頑張って書いてきてくれたその気持ちです。
「やってみようよ!」と促しても、なかなか「うん!」と、言わないお子さんに困っている親御さんも多いかと思います。
そういうときこそ、お子さんの得意なところ、長所を生かし、促してみましょう!
その際の注意事項ですが、
- しっかりと確認してあげること
- 否定しないこと
- 結果よりも過程を見てあげること
上記のことを意識して、お子さんの自己効力感をどんどん高めていきましょう!
関連ワード: カウンセリング , 不登校 , 不登校支援センター東京支部 , 自信 , 自己効力感