お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

不登校状態にある子どもの「気持ち」「本音」が知りたい!②

こんにちは。不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

前回も問いかけましたが、

  • お子さんが今何を考えているのか
  • 自身の状況をどう捉えているのか

が、「分からない(分かりにくい)」という方はいらっしゃいませんか?

不登校状態にあるお子さんの気持ちや思いが分からないことは
親御さんにとっても対策を考えにくく大変さを感じる大きな要因であると思います。

ですので今回も前回に続き、
我が子の「気持ち」や「思い」を知るためにどんなことが出来るのか
共に考えていきたいと思います。

最後までお読みいただければ幸いです。

前回のブログはこちら
↓↓↓
不登校状態にある子どもの「気持ち」「本音」が知りたい!①

子どもの関心ごとに関心を寄せる

学校や将来の事をどう考えているのか、それを直接聞いたとしても
黙ってしまう子は多くいます。

話を逸らさんとばかりにゲームやアニメの話にもっていこうとする子もいます。

そんな時、大切になってくるのは
「一度相手の(子どもの)土俵にたって話を聴いてあげること」です。

どうやら人は「自分に関心を寄せてくれる人に対して関心を寄せる」という生き物だそうで、
関心が向けられていると感じられる関係の中でしか本音を話したりすることは難しいようです。

親御さん自身の関心事として学校や将来の事がおありになるとしたら
それについて子どもに聞いてみる前に、いったん子どもの関心事(たとえそれがゲームやアニメの話であっても)に関心を寄せてあげること。これがとても効果的になってくると思います。

そうして初めて、子ども達は親御さんが気にしている事柄に目を向けようとしてきます。

「関心の反射」とでも呼んでおくのが良さそうでしょうか。

是非ご家族内で「関心の反射」を起こしていけるようにしてみてください。

Yes,and話法

最後に少し、テクニック的な話をご紹介します。

コミュニケーション話法の中に「Yes,and話法」と呼ばれるものがあります。
これと対でよく紹介されるのが「Yes,but話法」です。

それぞれどんな意味があるかというと

  • Yes,and話法・・・そうだったんだね。「そうしたらね」「そういうことだったらね」「実はね」
  • Yes,but話法・・・そうだったんだね。「でもね」「だけどね」

どちらも一度「Yes(そうだったんだね)」で受け止めてあげていますが、
その後に続く言葉が違ってきていますよね。

さて、話していて「否定された」と感じにくいのはどちらの言い回しでしょうか?
やはり「Yes,and」の方ではないでしょうか。

お子さんの中には相手に「否定される」ことを恐れて本音が言いにくくなっている子も多くみられます。「でも」「だけど」という言葉は何気なく使われる言葉ではありながらもその威力はなかなかのもので受け取り側としては「否定された」と感じやすい強い言葉になってきます。

そこで親御さんには是非、一度「Yes」で受け止めていただいた後に続く言葉として
「and」=「そうしたらね」や「実はね」等で子どもたちに伝えてみて頂きたいと思います。

まさに相手を否定しないコミュニケーションの良きお手本となってあげて
子ども達が本音を話しやすい環境を作って頂ければ幸いです。

最後に

気持ちや思い、本音を聞きだすというのは実はとても大変なことだと思います。
ふさぎ込んでしまっている状態のお子さんに対してはどんな方法を使っても
なかなか話してくれないこともあるでしょう。

そんな時はちょっとした態度の変化でも、仕草の変化でも結構です。
お子さんの様子を一番身近で見て頂いている親御さんからの情報を頼りに
私たちカウンセラーも共に接し方を考えていきたいと思います。

前回のブログでも触れましたが、親子関係というのはある意味特殊な関係です。
親子だからこそ言いにくい、触れにくいこともあるかと思いますので、
そんな時、私たちカウンセラーも第三者の立場としてお役に立てることがあるかもしれません。

何か気になる事があればお気軽にお話しにきてくださいね。

それでは本日は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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