【先生編】知らずに間違っている不登校対応とは?
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
いつも不登校支援センターのブログを拝読して頂き、誠にありがとうございます。
今年も大変にお世話になりますが、宜しくお願い致します。
さて、2023年、先生方へ最初にお送りするブログは「【先生編】知らずに間違っている不登校対応とは?」です。
不登校は何故増え続けているのか?
皆さん、何故不登校は減らずに増えて居るとお考えでしょうか?
原因を様々考える中で、
・コロナ ・外的要因 ・SNS
などの原因を考えるのでは無いでしょうか?
確かに、これらが原因の一翼ではあるのですが、必ずしもこれらが不登校の原因として考えることは難しいと言えます。
もし、これらが不登校の原因なら、これに関わる全ての人が不登校になることになります。
しかし、全ての人が不登校になっている訳ではありませんが、少なくとも不登校数が増えていることも事実です。
私が不登校の子ども達に携わる中で、不登校になる生徒の特徴が大きく3つあります。
- ストレス耐性が低い
- 目標・目的が曖昧になり易い
- 自己肯定感が低い
です。
つまり、環境が同じ状況だとしても不登校になる生徒とならない生徒にはこれら3つの特徴があるかどうかになります。
学校の対応次第で不登校は解消できる?
不登校は学校の対応の仕方で解消に向けての一歩が大きく変わります。
その上で、不登校支援専門の立場から見る、知らない間にやっている不登校対応についてお話したいと思います。
①生徒の心のエネルギーが溜まるのを待つ対応
不登校に生徒がなった際に、インターネットやSNS、学校、スクールカウンセラー、病院など様々な所で目や耳にする言葉の第一位がこの「心のエネルギーが溜まるまで待ちましょう」では無いでしょうか?
多くの不登校生を扱わせて頂く中で、この方法を用いている方が復学出来て居るケースは少数派です。
ただし、いじめやトラウマなど、その子の心理状態によっては一度待つという方法ありますので、ケースバイケースになりますので、ご注意下さい。
では、何故このやり方が良くないのか?と言うと、「心のエネルギーが溜まっても消費が速くて不登校を繰り返す」からです。
心のエネルギーは時間が経てば必ず溜まりますが、根本的な解決策ではありません。
不登校がぶり返しやすい理由は根本的な心のエネルギーを溜める為の容量が少ないからです。
実は不登校になる前と後では心のエネルギーを溜める為の容量に変化があり、昔普通に出来て居たことも出来なくなる人がほとんどです。
それなのに、同じやり方や方法で復学を目指そうとしても、一度小さくなってしまった容量のまま、元の対応をしようとしてもすぐにエネルギー切れを起こしてしまいます。
つまり、心のエネルギーが溜まる時間は変わらないのに、容量が小さくなる為、「出来ない」ことが増えてしまい、どんどん自分を下げてしまうのです。
その為、エネルギーを溜まり切るのを待つのではなく、容量を増やす取り組みも同時並行で行う必要があります。
②大人から伝える「休んでも良いんだよ」
次に多いのは不登校の子どもに対する「休んでも良いんだよ」です。
先程も言いましたが、ケースバイケースになりますが、基本的に大人がこの言葉を不登校の生徒に発するのは厳禁です。
何故ならば、タイプに依りますが ・免罪符型 ・葛藤型 の2種類に分かれます。
免罪符型は大人のこの言葉を理由にすることで「学校を休んでも良い」と解釈します。
その為、一番困るのはご家庭になりますが、「病院の先生や学校の先生に言われたから仕方が無い」とそのまま鵜呑みにしてしまい、親も待ちの状態になり、本人が元気になっている姿を確認した際に「そろそろ学校へ行ったら」と声を掛けると「まだ許可が下りていないから無理」となりがちです。
その為、先生が使う「今は学校を休んで良いよ」は強い言い方をするとご家庭に不登校生徒を押し付けてしまっている状態になります。
葛藤型は「休んで良いよ」と言われると、学校に行きたいのに行けない場合や周りに遅れを取ってしまう焦りなどを感じる為、休むことが出来ず、自己嫌悪に陥り易いです。
つまり、大人の安易な「休んで良いよ」は家庭不和の原因になりますし、生徒が学校への向き合わなくなる理由になる為、学校に目を向けさせるためには自己判断をさせて行く促しをする必要があります。
③生徒の状態を待つ
先程までの話と通ずることですが、「生徒が元気になるまで待つ」という選択肢を選ばれる方が非常に多くおります。
前述の通り、事情がある場合は別として、基本的に学校側が待ちの姿勢になると、生徒の動き出しやご家庭に大きな影響を与えることになります。
その為、学校側としてのスタンスは不登校生徒がいつ来ても大丈夫な様に受け入れ態勢をしっかりと敷いて置くことや「学校にはあなたが必要」であることを明確に伝えるなど、学校に来ても安心・安全であることを発信して頂くことが不登校解決に繋がり易いです。
つまり、無理矢理その生徒を変えるのではなく、周りの大人が具体的に動くことで、順序立てて対応を考えて行く必要があると言えます。
以外とやってしまっている行動ではないでしょうか?
如何だったでしょうか?
不登校の長期化の原因は対応1つで大きく変わります。
私達、不登校支援センターはただ待つのではなく、その生徒やご家庭に合ったプランを考える上で、学校さんとも協力関係を組む上で、具体的にどうして行くかをカウンセリング・コンサルティングさせて頂いております。
不登校は待つだけで解決は決してしません。 解決する為にはただ待つのではなく、具体的に動いて行くことが必要不可欠です。
また、学校関係者の方々には研修や講演、特別授業、サポートなどを行っております。
不登校対応にお困りでしたら、是非一度ご相談下さい。
皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
関連ワード: SNS , カウンセリング , コロナ , ストレス耐性 , 不登校 , 休んでも良いよ , 免罪符 , 外的要因 , 学校 , 心のエネルギー , 横浜支部 , 状態を待つ , 目標 , 目的 , 研修 , 自己肯定感 , 葛藤 , 講演