【中3のお子様を持つ方必見!】その登校状況で、全日制高校を受験して本当に大丈夫?
【中3のお子様を持つ方必見!】その登校状況で、全日制高校を受験して本当に大丈夫?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
今回は、以前にもお伝えしたことのある内容で、この時期に中学3年生のお子さまを持つ親御さまへ。という記事をご紹介したいと思います。
あなたのお子さん(中学3年生)の進路はもうお決まりですか?
中学3年生のお子さんにとって、今この時期はすでに進路が決定している子がほとんどかと思いますが、不登校支援センターには、学校に通えないがゆえに、1月になってもまだ進路がはっきりと決定していないという子が少なくありません。
もちろん高校進学かするか就職するかと問われれば、
「とりあえず、就職は無いかな・・・」
と答える子がほとんどです。
今は中学校に通えていない状態でも、卒業が目の前に迫ってきて「4月からの進路はどうするのか?」と親御さん等に問われると、「高校に行く」と答える子がほとんどです。
でも、親御さんとして当然不安になられるのは・・・
「中学に通えていないのに、高校に入って本当に通えるのか?」
という点ですよね。
- 勉強にはついていけるのか
- 集団生活に馴染めるのか
- 規則正しい時間軸のある生活を送れるのか
- 友達は出来るのか
等々、考え出したらどんどん不安になってくることかとお察しいたします。
そこで考えたいのは、「本当にうちの子(中学3年生)の進路は全日制で良いのか?」という点です。
高校は大きく分けて
①全日制
②通信・単位制
③夜間・定時制
という3つの選択肢があります。
不登校支援センターに通う、中学時代に不登校経験がある子たちは、進学先として②の単位制を選ぶことが多いです。
その子達の多くは・・・
中学3年生の3学期に入った時点で、ほとんど(週に2回以下程度)学校に通えていない
このような状態であれば、高校生活の最初は単位制高校を使って、週1〜2の登校を続けつつ、3年間を大きなスローステップの目標として、高2~3にかけて少しずつ週5日の全日登校を目指そうというプランのもと、単位制高校に進学します。
今の単位制高校は、週5日制を採用しているところが非常に増えてきました。
単位制高校といえど、毎日(月〜金)まで6限授業が受けられるのであれば、全日制に通っているのと変わらないですよね。
そういう制度を利用して不登校という問題を改善していこうと考えられる方が、今非常に増えてきていると感じております。
中学3年生の2学期以降から週に3回以上の全日登校ができるような状態であれば、全日制の受験は見えてくる
これは、あくまで私の経験則としての情報と思って頂ければと思いますが、目安として中3の2学期以降から週に3回以上の全日登校ができるような状態であれば、全日制の受験は見えてくると思います。
しかし、中3の2学期も3学期もほとんど学校に通えていない子は、チャレンジ的に全日制高校を受験して、もし合格することが出来たとしても、果たして本当に高校に通えるのかどうか不安が残りますよね。
ストレスとは「変化」することによってかかるものです。
慣れ親しんだ中学から高校に進学すると、ありとあらゆることが変化し、ストレスがかかります。
その学校の中にあるストレスを、中学時代にどのように対処してきていたかと考えると・・・
『休む(学校に行かない)』という行動によって対処してきた子なのであれば、高校でも同じようなストレスを感じた時に、『休んで対処しよう』ということは安易に思いついてしまうのでは無いでしょうか?
中学校時代に不登校だったA君の一例を挙げます。
中学校に全く通えなかったA君。
全日制を希望して受験し見事合格。入学後4月は頑張って毎日通いました。
しかし5月のGW明けから徐々に休み始めて、6月には週2〜3回は休むようになり、7月の1週目にはほとんど学校に行かない状態になりました。
親御さんが「どうして学校に行けないの?」と聞いた時にA君から出てきた言葉が、中学に行けなくなった際に聞いた返答と全く一緒だったので、親御さんとしては「ああ、これが再発してるってことなんだな・・・」と感じたそうです。
そして高校を休み続けた結果、年間の三分の一以上の欠席日数に達してしまい、留年が決まりました。
留年が決まったあとは、「もう行っても意味がないから・・・」と言って、全く学校に行こうとしなくなりました。
その後、単位制高校に転校することになったのですが、転校してからもまた同じような理由を言って学校に行かなくなり、そのタイミングで親御さんがセンターへカウンセリングにご相談にいらっしゃった、という状況でした。
このA君の事例から見えてくること
高校を選ぶ際に中3の2学期〜3学期の登校状況を見て、全日制からスタートするのが良いのか、単位制でスタートして、高校の3年間で徐々に毎日登校できるようにしていったら良いのか、その判断をしなければならないタイミングがあるということです。
不登校は
『「環境が変われば心機一転頑張って行けるようになるかも!」というような期待をしていても、実際は期待通りになりませんでした。』
というお声を非常によく耳にします。
そのため、冷静にお子さんの状態を見極めつつ、高校生活をどのようにスタートしていけば良いのか、親御さんやカウンセラーが適切に判断することも不登校を再発させないための重要なポイントと考えます。
その為に、不登校支援センター大阪支部等では毎月不登校支援セミナーの開催や、初回100分間の無料面談(オンライン・電話も可能)を設けておりますので、私共の不登校に対する情報を是非お持ちかえり頂く機会にしていただければと思います。
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