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お子さんの自傷行為に心を痛めている親御さんへ

こんにちは。

東京支部の椎名愛理です。

本日はお子さんの自傷行為について、お話いたします。

今このブログを読まれている方の中には、「自傷行為」という言葉を聞くだけで、目を背けたくなるほど今苦しいお気持ちの親御さんもいらっしゃるかと思います。

カウンセリングにいらっしゃるご家族の中でも、お子さんのリストカットや過食、拒食、抜毛など、様々な形であらわれる自傷行為に心を痛めている方がいらっしゃいます。

「子どもが自分で自分を傷つけているのを見ているのが耐えられない」

と、お子さんを大切に思われるご家族だからこそ感じる痛みや悲しみを感じる方。

「なぜ自分で自分を傷つけるのか、理解ができない」

と、お子さんが自分を傷つける心理を理解することが難しく葛藤する方。

「私たち親が、子どもを追い詰めてしまったのか」

お子さんが苦しんでいる原因は自分たちなのではないかと、ご自身を責められる方。

それぞれが、お子さんを思うからこそ、辛いお気持ちを抱えていらっしゃいます。

目の前で、ご自分のお子さんが自分自身を傷つける様子を見なくてはならない状況は、心が張り裂けるほど、苦しい時間でもあります。

そうした際「どうしたら自傷行為を止めることができるか」と、家から刃物を全て無くす、何とかご飯を食べてもらうよう(又は食べ過ぎないよう)食の管理をお子さんに変わって親御さんが行うなど、それぞれの方法でお子さんの自傷行為を何とか止められるよう力を尽くされます。

しかし、そうした対応を取った後にも、中々自傷行為が止まらず別の形でご自分を傷つけるという行動が継続されてしまう場合もあるのです。

そんな時、考えていただきたいコト

ここで一つ、考えてみたいことがあるのです。

それは、「お子さんが何のために自傷行為という行動を行っているのか」ということです。

人間が行う行動には、必ず目的がある(目的があって、人間は行動する)という考えを、心理学では目的論といいます。

例えば、お洒落をするという行動を「他人に綺麗と思われたい」という目的でされる方もいらっしゃれば、「自分の理想とする姿でありたい」という目的で選択する方もいらっしゃいます。

ダイエットを行う場合も「健康のため」という目的の方もいらっしゃれば「自分が気に入っている服を綺麗に着たいから」と行う方もいらっしゃいますね。

それぞれの行動には目的があり、この目的は人それぞれです。

お子さんがご自身を傷つける背景にも

・自分で自分を罰することで、気持ちを整理している

・自分が傷ついていることを、言葉で伝えることが難しいため行動で示している

・ストレスを発散する方法がなく、自分を傷つけてしまう

など、それぞれの思いがあります。

お子さんがどのような思いから、ご自分を傷つけるという行動を取られているのかを考えてみることで、お子さんがどのようなサポートを必要としているのかが少し見えてくるかもしれません。

とはいうものの、こうした心理的背景を、近くでお子さんの辛いご様子を見ている親御さんとして冷静に想像するのは難しい場合もあります。

私たちカウンセラーも、親御さんと共にお子さんの思いを考えて参りますので、お困りな際はいつでもお声がけくださいね。

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