お子さんの自発的な行動意欲を引き出すために必要なこと①
こんにちは。
2022年の9月は3連休が2回あることに最近気づいた、東京支部の本沢裕太です。
以前は、「シルバーウィーク」などと呼ばれ、5月の大型連休に近い連休になった年もありましたよね。
どの様に過ごすか楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
お子さんたちも、夏休みが明けて約1ヶ月経ち、その1ヶ月間どうだったか振り返るには、ちょうど良い時期かと思います。
折を見て、親御さんからもお話聞いてみてくださいね。
さて、カウンセリングでもご相談の多い内容ですが、下記のような例は、ございませんか?
お子さんが自分から始めたことにも関わらず、途中で投げ出してしまう。
自分からやると言って始めたことなのに、途中でやめてしまったり、長時間続かなかったりすると、どんなこともやり遂げられないのではないか・・・と心配になってしまうという親御さんの声をよくお聞きします。
長続きしない要因の1つとして、「外発的な動機づけ」が関係していると言われています。
何かをやり遂げた時の報酬、または罰を、お子さん自身ではなく、自分以外の誰かに決定されると、自発的な行動の意欲 (←このことを内発的モチベーションと呼びます。) が低下してしまうとのことです。
例えば、
- ○○が終わったら、△△やってもいいよ (○○が終わらないと、△△はやってはいけない)
- ○○ができたら、□□をあげる (○○ができなかったら、□□はあげない)
などです。
親御さんからは、お子さんに成功体験をしてもらいたかったらという思いから、つい報酬や罰を設定してしまうとお聞きすることが多いです。
そのお気持ち、痛いほど分かります・・・
お子さんが自発的な行動から成功体験を積み重ねて、さらに自発的な行動が増えてくるというプラスの相乗効果が生まれてくれたら、親御さんも嬉しいですよね。
実は、この「外発的な動機づけ」の全てが「悪いもの」ではないのです。
そのメカニズムをご理解頂いて、上手に使い分けて頂くことで、お子さんの自発的な行動を支援しましょう!
「外発的な動機づけ」には、大きく分けて「制御的側面」と「情報的側面」というものがあります。
制御的側面とは、お子さんが自分でコントロールできているかどうかと感じる部分です。
(聞き慣れない言葉かも知れませんが、自己統制感と呼ばれます。)
情報的側面とは、お子さん自身の評価や行動の結果についての情報です。
(フィードバックと呼ばれることが多いですね。)
この2点を使い分けることで、外発的な動機づけでもお子さんの内発的モチベーションを高めることもできるのです!
詳しくは次回以降のブログでお伝え致しますが、どの様に使い分けるかについて考えてみてくださいね。
考え方としては、
①お子さんの行動の結果や評価を与えるとき、何を伝えたら良いか?
②お子さんが自分でコントロールできた部分ではないことを伝えたらどう感じそうか?
③まだ気付けていないことやできていないことにも取り組んでもらいたい時は、どう伝えたら良さそうか?
それでは、また次回をお楽しみに。
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