教職員向け

夏休み明けの不登校事情①

皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。

残暑厳しい中ですが、皆様如何お過ごしでしょうか?

さて、9月に入り、早い所ですと1か月が経とうとしているのでは無いでしょうか?

本日は「夏休み明けの不登校事情」についてお話したいと思います。

9月の不登校が多いのは何故か?

9月以降になると学校に行けなくなる子どもが非常に多くなります。それは何故かと言うと

夏休みの過ごし方

に問題があるからです。

不登校傾向にある子どもの夏休み前の考えとして一番多いのは「終業式がゴール」と考えてしまう為、そこまでの努力をされるケースが非常に多く、夏休みは「自由にして良い休み」と考えてしまい、文字通り「自由に過ごすこと」を行ってしまいます。

親御さんも「7月までこれだけ頑張ったから自由に休ませても良いかな?」と思う方も多くいらっしゃいます。

子どもの考えと親御さんの考えが同じであればあるほど、休み方にメリハリが無くなる為、酷い場合は

・寝る時間や起きる時間もバラバラ

・ゲーム三昧で家からほとんど出ない

・生活リズムや食生活に影響が出る

など、コントロールが徐々に出来なくなる構図が出来上がってしまいます。親御さんも「夏休みだから仕方ない」と納得させる様な理由を作ってしまったり、子どもとしては「夏休み明ける前から直す」と話したりします。

しかし、子どもの言葉を鵜呑みにし過ぎてしまうと、夏休みの宿題が終わらず、生活リズムもバラバラな状態になった上で、夏休み明けを迎えることになります。

また、「夏休みの宿題が終わらないから行きたくない」と子どもが言う為、「宿題を手伝えば行けるのでは?」と思い、手伝った結果行けない場合もあります。

この様な事情がある中で、夏休み明けを迎えてしまい、学校に行けないケースが夏休み明けには出てしまいます。

つまり、この状態になってしまうと2学期以降不登校になる可能性が高くなります。

適度なストレスが大切

別な見方をすると、学校に通えていた時間を「稼働時間」と考えると、

1日の稼働時間=通学+学校の生活=9時間

の子どもが居るとします。その子どもは部活や塾に行っていなく、夏休みの予定も特にないので、友達とゲームを毎日すると考えると、夏休みの稼働時間は「0」になります。

この状態を1か月ずっと続けた上で、学校が始まった際、9時間分のストレスを一気に掛けることになります。すると、どうなるでしょう?

コロナ禍の最初の緊急事態宣言が出た際、大人でも動き出しに苦痛を感じたと思います。

実は夏休みに何か予定があり、それを基軸にすれば稼働時間が0になることはほとんど無いと思いますが、自由時間が多すぎることでメリハリが無い状態が長時間続くと1学期と同じストレスに耐えられず、不登校になってしまうケースが多く見られます。

特に不登校気味の子どもや不登校の子どもの場合、現状不登校ではない子どもと比べるとより顕著に表れますので、対策と対応を考えた上での夏休みを過ごす必要があります。

私も学校の教師の経験上、夏休み明けの欠席が爆発的に増えたことがあり、長期休みの過ごし方に目的を持たせた上で生活をさせる必要があると痛感しました。

ただ、「休み」でもある為、休養も必要です。

他のケースで、部活や塾を頑張り過ぎてしまい、夏休み明けに行けなくなる子どもも多くいらっしゃいます。

何でもそうですが「適度」が大切になります。休み過ぎや休まな過ぎをしっかりコントロールすることがとても大切です。

学校側としての心構えとは?

以上の様な理由から子どもは不登校になることが多く考えられます。

「それでは、これは家庭の責任なのではないか?」と思う先生方もいらっしゃると思います。

しかし、不登校になることを「1つだけの原因」と捉えないことが大切です。学校が楽しければ、学校の為に起床出来ますし、「行かない」選択肢は極端に下がります。実際、学校に対しての行き辛さがあることで不登校になるケースがほとんどの為、学校としての協力はマストで必要になります。

その為、いかなる場合で生徒が不登校になった場合として、どの様に対応するかが大切になります。

次回は対応策の一例を用いながらお話をさせて頂きたいと思います。

もし、先生方で不登校の対応や対策にお困りなことがございましたら、お気軽にご連絡下さい。

不登校支援センターではセミナーも随時受け付けております。

それでは、皆様からご連絡を心よりお待ちしております。

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