”コミュ力”がないから学校がつらい~「コミュニケーション能力」とは何なのか?~
こんにちは。
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
2学期がスタートしたこの時期、
「2学期は行事もあるから友達をたくさん作るチャンスでもあるけど、
自分は”コミュ力”がないからな・・・」
と不安そうに話す子どもたちの言葉をよく耳にします。
「自分には”コミュ力”がないからクラスに馴染めないし、学校に行きたくなくなる。」
と気持ちを教えてくれる子どももいます。
最近よく言われる「コミュ力(=コミュニケーション能力)」。
みなさんは「コミュ力とは?」と聞かれるとどんなスキルが思い浮かびますか?
コミュニケーション能力とは?
コミュニケーション能力に自信がない、と話す子どもたちは
●自分の話をすることが苦手
●相手との話を続けることができず、沈黙が気まずくなる
●みんなの話に入っていくことができない
ということを困りごととして話してくれることがあります。
しかし、カウンセリングの中でその子たちと話していると、
●周りの人のことをよく見ていて、細かいことまで気遣える
●カウンセラーの話に、丁寧に相槌や反応をしてくれる
●相手との関係性が深まれば、自分から積極的に話すことができる
・・・など、客観的に見ると「コミュニケーションするにあたって大切な力」を十分持っているように思う子どもも多くいます。
子どもの困っている気持ちを受け止め、共感することは前提のもとですが、
その子どもたちが「コミュ力がない」と思い込んだままなのは、少しもったいないですよね。
「ENDCOREモデル」によると・・・
「コミュニケーション・スキル(能力)」を定義づけしたものに、「※ENDCOREモデル」というものがあります。
(※藤本学,大坊郁夫,2007年の研究)
以下の6つの項目に細分化したもので、こちらを参考に「コミュ力」を具体的にイメージしてみたいと思います。
その6つとは・・・
①自己統制
=自分の感情や行動をうまくコントロールする
②表現力
=自分の考えやきもちをうまく表現する
③解読力
=相手の伝えたい考えや気持ちを正しく読み取る
④自己主張
=自分の意見や立場を相手に受け入れてもらえるように主張する
⑤他者受容
=相手を尊重して相手の意見や立場を理解する
⑥関係調整
=周囲の人間関係にはたらきかけ良好な状態に調整する
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このように細分化して考えてみると、一概に「コミュニケーション能力」といっても、
人それぞれ苦手な項目もあれば、「あ、これはできているかも」と思う項目もあるのではないでしょうか??
「コミュ力がない」を具体的に考えてみる
●「コミュ力がない」という子どもは、対人コミュニケーションの中でどんなことを苦手だと感じているのか?
●今すでにもっているスキルにはどんなものがあるのか?
●どんなコミュニケーションや関係性を理想としているのか?
そういったことを考えてみるのも、子どもが周囲とのコミュニケーションを考える際のヒントになるかもしれません。
ご家庭の中だけでは、お困りごとについて具体的に考えることが難しいケースも多いかと思います。
そんなときはぜひ我々カウンセラーにご相談くださいね。
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