嫌いなものから考える不登校支援
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
前回のブログでは、好きなものから考える不登校支援のお話をしました。
今回は、2019年11月6日付のブログを再編集して、嫌いなものから考える不登校支援のお話をしたいと思います。
早速ですが 嫌いな食べもの ありますか?
「ない!」という人もいるかもしれませんね、それはステキです(笑)
嫌いな食べものが「ある!」という人・・・
あなたはその 嫌いな食べもの に対してどのような対処をしていますか?
例えば「ニンジンが嫌い」という人にとっては 食事にニンジンが入っていることはストレスになりますよね。
私の知人に、自他共に認める 大のニンジン嫌い がいるのですが、彼女の対処方法は・・・
ニンジンが入っているものは食べない
この一択です。外食先で出たサラダに入っていたら、驚くほどきれいにすべてを取り除いて私のお皿に移してくれます(笑)
ですが、そんな彼女も一時は「ニンジンが食べられるようにならないといけない」と思ってあの手この手で試したそうです。
それでも、どうしても食べられなかったそうで、あるときを境に「食べない」という考えになったとのことでした。
それは、ご家族の何気ないひとことがきっかけでした。
「ニンジン嫌いを克服しようという考えもあるけれど、無理せず上手に付き合う方法を考えてみるのもいいんじゃない?」
このアドバイスで、彼女はとても気持ちが楽になったそうです。
克服 と 付き合う の 使い分け
彼女のニンジンへの対処法は
克服 → 食べられるようにならないといけない 好きにならないといけない
だったわけですが、
付き合う → 嫌いなままでできる対処でいい
という考え方に切り替わったということですね。
これって、不登校の対応にも大切な考え方じゃないかと思います。
不登校のきっかけのひとつには 苦手(ストレス)への対処が上手くいかない ということが多くあります。
うまくいかない要因として 「克服」しないといけない という考えに捉われているのかもしれません。
- 学校の雰囲気が苦手 → 学校は楽しく過ごさないといけない
- コミュニケーションが苦手 → コミュニケーションが上手にならないといけない
- 勉強が苦手 → 勉強ができるようにならないといけない
・・・などなど、苦手なこと、できないことは「できるように」ならないといけないと思いすぎていませんか?
もちろん、克服したい!と思うのであればそれを目標にすることも大切です。
ですが、克服に至るまでの道のりは遠く、難しいと感じることもあるでしょう。
そんなときはとりあえず「付き合う」ことも考えてもいいと思います。
「克服」と「付き合う」上手に使い分けて、気持ちよく過ごせるよう、一緒に考えてみませんか?
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