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保健室(別室)登校には落とし穴がある?!

こんにちは

東京支部の椎名愛理です。

今回はタイトルの通り、保健室登校、別室登校の落とし穴についてお話しようと思います。

今「保健室登校や、別室登校に何か問題があるの?!」と思われた方もいらっしゃるかと思います。

なぜならば多くの不登校に関する情報には、保健室登校や別室登校について肯定的な意見が多いからですよね。

まずお伝えしたいのは、私たち不登校支援センターとして、こうした登校スタイルを否定しているわけではありません。

お子さんが復学する過程の中では、教室に入る前のステップとして保健室や別室、自習室などに通うことを選択されるお子さんも多くいらっしゃいます。

では、なぜそうした選択に落とし穴があるのでしょうか。

それは、「その行動(保健室や別室登校)を誰が決めたのか」という点なのです。

保健室や別室登校のメリットとしては

  • 家(安全圏)を出て、学校(集団社会)に向かい、また帰ってくるという行動の練習になる
  • 保健室や別室であっても、学校の雰囲気を感じる機会になる
  • 家族意外の人(養護の先生や事務員の方も含め)と関わることができる
  • 決まった時間に行く場合には、生活にメリハリができる

などがありますね。

親御さんが保健室や別室登校をお子さんに勧めたい理由としては、こうしたメリットが多くあることが感じられ、お子さんに少しでも良い影響を与えることができたらな、、という気落ちからかと思います。

ここで、お子さんも親御さんと同じように保健室、別室登校をする過程で

  • 自分でも、何か動かないといけないな、動いた方がいいなという気持ちがある
  • 少しずつ動いていることによって、気持ちがすっきりする
  • 自分ができていることが増えることによって、自信を感じられる

など、目的意識やプラスな気持ちを持っていれば、先ほどの落とし穴に落ちることは少ないといえるでしょう。

しかし、お子さん自身がそうした練習をする段階ではないと感じている(学校に向き合うことの恐怖や不安が強い)場合や、そうした練習には意味が無いと思っている(目的意識が薄い)場合には、仮に登校練習をしても「やらさせ感」が多く、行動から学びを得ることや経験から自信をつけることが難しくなる(=落とし穴)のです。

お子さんのサポートを考える上では、これは誰が求めていることなのか?や、誰が考えた「お子さんにあったペース、方法」なのか?という点をしっかりと見つめる必要があります。

親御さんのみで学校、お子さんと向き合うと「これでいいのだろうか」と迷われることも多くあるかと思いますので、そうした際は私たちのような第三者にお声がけくださいね。多くの視点からお子さん自身や、お子さんの環境、状況について一緒に考えて参りましょう。

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