不登校の「解決」とは!?②
こんにちは。
不登校支援センター東京支部の本沢裕太です。
夏休みもラストスパートですね。
今年の夏休みはいかがお過ごしだったでしょうか?
面談に来てくれた子からは、楽しそうな計画をたくさん聞かせてもらいました。
これからお土産話を聞けるのを楽しみにしているところです。
皆さんにとって思い出深い日が過ごせていることを祈っております。
さて、お子さんが渋々登校するという行動が長続きしないことが多いという内容を前回お伝えしました。
今回は、その理由についてお伝えしていきたいと思います。
まず1つ目の理由として、ストレス対処をする対象がすり替わってしまっているということです。
「学校生活の中で感じるストレスへの積極的な対処を考えていく」ことで、不登校の根本的な解決に導いていきたいのですが、「周りの大人から学校に行かないことについて言われたくない」ことへの対処になってしまっています。
そして2つ目の理由として
「渋々登校する」という行動をしても、「学校の事を言われて嫌な気持ちになる」というストレスが無くならないからです。
例えば
- 1日登校出来たから、次の日も行けるのではないかと、つい期待してしまう
- 「昨日行けたから・・・今日はどうするの?」と確認している
といったことは起こってないでしょうか?
これはもしかすると、「学校に行ってくれないと困る」という親御さん側のストレスの対処になっているかも知れません・・・。
これが繰り返されると、お子さんは「渋々登校する」という行動をしても、「学校の事を言われて嫌な気持ちになる」というストレスが無くならない!という事を学習するので、「渋々登校する」という行動を止めてしまう、もしくは別の行動で対処しようとしてしまうのです。
「でも・・・言わないと行こうともしないんです・・・」
というお声も良くお聞きします。
ここで1つ目のブログに戻ってみましょう。
- お子さん自身がその状態を望んでいるのか
- 今の行動が自発的かどうか
実はこれ、親御さんにも当てはまるのです。
親御さんが登校を促すことにしんどさを感じてはいない、もしくは、やりたくてやっているのであれば、目的が親御さんの困り感の解消ではなくなっているので、何かしらの効果が現れているはずです。
実際に、コミュニケーションの一貫として取り組まれている親御さんもいらっしゃいます。
お子さんがどんな返答をしてきたとしても、その内容よりも
- 返してくれた!
- 自分の意志を表してくれた!
といった面に焦点が当たっているので、フィードバックもポジティブなものになり、結果としてプラスのコミュニケーションとしての役割を果たしているように感じます。
それともう1点は、
お子さんは、本当に言わないと行こうとしていないのか? ということについて、もう少し深掘りしてみても良いかも知れません。
- もしかしたら、深層心理では葛藤をしていて動けない状態にあるのではないか
- 自分の思っていること・考えていることを表現することが苦手なのではないか
- 無意識にハードルを高く設定してしまっているのではないか
こういった視点で関われると、お子さんも安心して自己開示できると思います。
またお子さん自身も、自分の「物事の捉え方」を知ることをきっかけに
- どんなことに対して不安を感じるのか
- 自分はどんな感情を抱いていて、どの様に表現するのか
- 自分は、どんなことを達成したいと思っているのか、また達成したらどう思うのか
など、様々なことにも気づきが起こります。
「自分がどんな状態を望んでいるのか」が分かってくると、そのために「どんな行動をしてみようか」と自発的な行動が生まれやすいのです!
支援センターのカウンセリングでは、
- 自分の内面を探索する
- 自分を勇気づける
- スモールステップで行動に起こす
といったことを、寄り添いながらサポートしています。
もし、夏休み明けのお子さんの様子が心配であったり、お子さんの未来がご不安でしたら、親御さんのみの無料の面談を一度お試しください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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