好きなものから考える不登校支援
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
さっそくですが、みなさんは「あなたの好きなものは何ですか?」と聞かれたときにまず初めに何が浮かびますか?
- アニメ
- ゲーム
- SNS
- サッカー
- 電車
- フライドポテト
- 英語
- 人間観察
- 小説を書く
・・・などなど、人の数だけ好きなものはあるわけで、いろんな答えがありますよね。
ものすごく個人的な話になるのですが、以前とあるコミュニティで自己紹介をする時間がありまして、「わたしは○○というアニメが好きです。みなさんにも好きになって欲しいです。」ということをお話された人がいました。
アニメがわりと好きな私としては(おお!私も好き・・・)と思いお話を聴いていたのですが、その場にいたどなたかが
「アニメってふつう子どもが観るものですよね。どこがいいのかわからないです。」
という趣旨の発言をされて場が凍り付いたことがありました・・・
自分が言われたわけではないのに、まるで自分が言われたと同じくらい切ない気持ちになりました。
思い出すと今でもほんのり寒気がします 苦笑
好きではないものを好きにはなれない
とはいえ、こういったことというのはある意味自然なことで(表現の仕方は配慮があってもいいかなとは思いますが・・・)、好きではないものを好きになるということは簡単なことではありません。
カウンセリングでとあるお母さんがこんな話をしてくれました。
「子どもがいつも、ゲームの話をしてきます。私はゲームが嫌いなので話を聴くのも辛いです」
このお母さんは、とても勉強熱心な方で、親子関係の改善や子どもの気持ちなどをたくさん見聞きしていて、そのなかで「子どもの好きなものを、親も好きになりなさい」と教えられたとのことでした。
先ほどの、「アニメのどこがいいのかわからない」と言った人のエピソードも、このお母さんの言葉も、好きではないものを好きにはなれない、ということなのではないでしょうか。
好きな気持ちを理解する
ではどうしたらいいのか・・・結論から言うと 無理に好きにならなくてもいいですよ。
そのかわり、好きな「気持ち」を理解してあげてください。
私はゲームは好きではない、あなたはゲームが好きなのね。
というくらいの気持ちで十分です。
同じくらい好きにならないといけないのではなくて、どのくらい好きなのかを知っていることができればいいんです。
もし、子どもが好きなものについて話して来たら、
「どんなところが好きなの?」
そんなふうに声をかけてみてあげてくださいね。
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